人間と文化を通じて世界の多様性を学び、よりよく変える力をみがく

人やモノ、情報が国境を越えて飛び交う時代、グローバル化が急速に進むなかで、これまでの経済中心の価値観を見つめなおし、一人ひとりがよりよい社会をめざして行動することがより必要とされています。国際文化学部では、そのために欠かせない「人間を深く理解し、アクションを起こす力」を育てます。人文学科では日本を、グローバルスタディーズ学科ではアジアやアフリカを中心とした世界のさまざまな国や地域を中心に研究。フィールドワークを軸とした学びで視野を広げ、他者と対話し、社会を変革していく力をみがきます。
 
学べる学問分野
文学、歴史学、社会学、文化人類学、日本文化学、教養学、観光学、国際関係学、国際文化学、語学(英語)、語学(英語以外外国語)

国際文化学部の特長

「行動する」ことを重視した学びで 視野を広げ、将来につながる行動力を養う

3年次に、キャンパスの外に出て長期間の調査研究を行う「フィールド・プログラム」が充実しています。自分の興味や関心に応じてテーマと行き先が決定できるのが強み。人文学科は日本全国、グローバルスタディーズ学科は世界各地の拠点から自由に選択できます。実際にその場所を訪ね、現地の人びとと交流しながら調査を行うことで、自分の視点でものごとを分析し、よりよい方へ変えるための行動力を身につけていきます。

「グローバル」「ローカル」の両面を学べる学部選択科目

アフリカやアジアなど世界の地域や、宗教、グローバルビジネスについて学べる「世界文化科目」、京都の歴史や文化遺産、日本地域史、古文書解読などを学べる「日本文化科目」があり、どちらの学科に所属しても両方の知識を得ることができます。

国際文化リテラシー1・2
 哲学概論 
 倫理学 
 心理学
 国際文化特講1・2
など

施設

知識とアイデアの宝庫「情報館」

約25万冊の蔵書がそろう情報館。3階には個人キャレルと多くの書架があり、静かに学習に集中できる環境が整っています。

PICK UP!

  • 国際文化学部コモンズCasa

    学生が誰でも気が向いたときに利用でき、学年を問わず学生が集う場所です。コーヒーメーカー、電子レンジ、電気ポット、冷蔵庫、パソコンなどがあり、休憩やレポート作成など様々な用途に使えます。イベントも開催され、学生たちの情報交換かつ憩いの場です。

  • 国際文化ライブラリー

    国際文化学部生に役立つ図書を集めたライブラリー。
    教員とスタッフによる、学部・学科・専攻それぞれのおすすめ本の展示などを通して、学生の知的好奇心を刺激する仕組みがつくられています。

卒業後の進路

めざせる職業
企業に就職(外資系企業・メーカー、貿易、販売・流通、旅行・観光、サービス、IT・通信 関連など) / 通訳・翻訳業 / NGO・NPO関連団体 / ジャーナリスト / 編集者 / ライター / 小説家 / 博物館学芸員 / 図書館司書 / 学校教員(国語、社会) / 金融機関に就職(銀行、信用金庫) /  など

取得できる資格

人文学科:高等学校教諭一種免許状(国語・地理歴史・公民)、中学校教諭一種免許状(国語・社会)、図書館司書、博物館学芸員
 グローバルスタディーズ学科:高等学校教諭一種免許状(公民)、中学校教諭一種免許状(社会)、図書館司書、博物館学芸員

VOICE

  • 田坂 有満在学生

    わたしは、自由な校風を魅力に感じて京都精華大学を選びました。高校は校則が厳しく息苦しさを感じていて、自分の思うように活動できる環境ではありませんでした。だからこそ、とにかく大学を選ぶときには、「自分がやりたいことを自由にできるかどうか」にこだわりました。
    特に惹かれたのが、場所やテーマを自分で自由に選んで調査する、フィールドワークのプログラム。これこそ、自分が求めていたものだ!と思いました。ベトナムを選び、「食文化」について調査を行いました。ほかにベトナムを選択した人もおらず、行くことに決めるまではかなり迷いましたが、この決断をきっかけに、いろいろなことにチャレンジできるようになったと実感しています。
    ほかにも、多角的に社会を捉えるために政治、宗教、ジェンダー、国際関係など幅広い知識を学んでいます。すると、今まで当たり前だと思っていたことに対して疑問が生まれてきます。フィールドワークで1 か月ベトナムを訪れ、異文化に触れたことも刺激になり、柔軟な思考力が身につきました。 
  • 稲賀 繁美教員

    表現の総合大学で人文諸学を学ぶ

    京都精華大学は芸術系の学部が多いですが、原点は人文学部(現在の国際文化学部)です。本学は「表現」を重視しますが、それは「社会」と密接な関係にあります。現在の香港情勢をめぐり、多くの報道がなされていますが、名取洋之助の「遺著」とされる古典『写真の読み方』(岩波新書、1963年)はお勧めです。名取は「プラハの春」や「人民中国」報道を例に、組写真の編集とキャプション次第で、同一の映像が全く正反対のメッセージを伝える様を実演してみせています。さらに国際関係。例えば、動物愛護法(1973年)制定の起源に遡ると、そこにはGHQ占領下の敗戦国・日本が、動物虐待ゆえに英米から非難されていた、という思わぬ背景が潜んでいたことも見えてきます。これは本学の修了生が明らかにした事実です(2013年度修士論文)。現代の日本社会がどのように世界情勢や歴史を背負いつつ「表現」しているか、その実態を解明する姿勢は「藝術表現」を考えるうえでも、疎かにできません。
    急速にグローバル化する現代社会で生きてゆく上で重要となる、知見と姿勢と。それを「国際文化学部」で、人文諸学と向き合うなかで身につけてほしい。
    そもそもGlobalizationとは何か?その定義のひとつとして規格の統一があげられます。例えば私たちが普遍的に認識している列車の運行時刻。日本では、第一次世界大戦後の鉄道の国有化によって、物資輸送を円滑にするため、「遅延」が厳しく管理されるようになる。それでも1960年代までは、日本の地方都市では、街それぞれに異なる時間感覚が残っていました。一般に共通の尺度が立てられて初めて、異なるもの同士に優劣をつける事態が発生する。およそ国際社会は、けっして無味乾燥でも中立な世界でもない。多様な価値観や異なる文化背景をもった人々が集い、共に築きあげてゆくのが国際社会。そこに加わり、そこで生きてゆくためには、お互いの文化の違いを実践的に知ることが不可欠です。国境を越え、文化を橋渡しする共同作業が明日の世界を作ります。そのためにも人文ならではの知恵を生かしたい。
    人は未知の文化に接してはじめて自分の姿に気がつき、脱皮を遂げて新たな人格を獲得していきます。You may say I’m a dreamer, Yes, but I am not the only one.これはJohn Lennonの言葉ですが、香港の雨傘革命(2014年)で支えとなった文句です。大学生活では、自分とは異なる考え方や境遇の人々に耳を傾け、自己刷新を遂げるきっかけを掴んでもらえればと思います。
     
    所属:国際文化学部グローバルスタディーズ学科グローバル関係専攻
    専門分野:比較文学比較文化/文化交渉史/フランス語・英語運用