公開講座

2021年度後期公開講座ガーデン
京都講座 「セイカ的京都案内」

京都精華大学の人文学部は2021年度より国際文化学部人文学科として生まれ変わりました。人文学4専攻(文学・歴史・社会・文化)の視点から、京の変遷を見つめ直すとどのようなことがわかるのか。本講座では平安時代から現代まで、文学・歴史・社会・文化の四つの視点に立ち、文学作品や文献資料などから見える京都について解説します。また、それぞれの分野の専門家が、その時代や分野を代表する貴族、武士、庶民などに視点を合わせ、そこから見える景色を読み解いていきます。

  • 日程

    第1回 10月28日(木) 外国使節が見た京都
    堀井佳代子(本学教員)
    平安時代には海を越えて渤海の外交使節が都にやってきます。その足跡を通して、当時の都の様子を眺めます。

    第2回 11月4日(木) 貴族が見た京都
    惠阪友紀子(本学教員)
    平安文学といえば和歌がまず思い浮かべられるでしょう。貴族たちが見た都の様子はどのようなものだったのか。和歌から平安京を眺めます。

    第3回 11月11日(木) 武士が見た京都
    吉永隆記(本学教員)
    武士が政権を確立した中世、京都は幕府や武士たちにとってどのような都市だったのでしょうか。武士たちはもちろん、京都側から見た幕府・武士についても考えます。

    第4回 11月18日(木) 天狗が見た京都
    久留島元(本学教員)
    京都で天狗といえば鞍馬山で牛若丸(義経)に兵法を授けたという伝説が有名です。なぜ鞍馬山の天狗は義経を助けたのか、天狗とは何者なのか。秘密を探ります。

    第5回 12月2日(木) 歌謡から見た京都
    末次智(本学教員)
    平安時代の庶民の流行歌謡に歌われた京都について取り上げます。これは、貴族の和歌とは異なる、当時の京都の様子を伝えており、たいへん興味深いものです。

    第6回 12月16日(木) 庶民が見た京都
    吉元加奈美(本学教員)
    江戸時代の京都は、有数の手工業都市でもありました。西陣の絹織物産業に従事した人びとの視座から、京都の都市社会を捉えます。

    第7回 1月6日(木) 企業から見た京都
    服部静枝(本学教員)
    京都は創業100年を超える長寿企業と革新的なベンチャー企業を多く輩出してきたまちです。京都という地域性がどのような影響を企業に与えたのかを探ります。

  • 時間

    19:00~20:30

  • 予約

講師

惠阪友紀子(本学国際文化学部教員)

京都府生まれ。関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。著書に『新撰万葉集注釈・巻上(二)』(共著、和泉書院、2006年)、『元良親王集全注釈』(共著、新典社、06年)、『古筆の楽しみ』(共著、武蔵野書院、15年)、『宇多院の歌合新注』(共著、青簡舎、19年)など。

久留島元(本学人文学部教員)

1985年兵庫県生まれ。同志社大学大学院博士後期課程修了、博士(国文学)。博士論文「「天狗説話」の研究」(同志社大学、2014)。共著に、東アジア恠異学会編『怪異学入門』(岩田書院、2012)、『関西俳句なう』(本阿弥書店、2015)、『江戸怪談を読む 皿屋敷幽霊お菊と皿と井戸』(白澤社、2015)、大江篤編『尼崎百物語』(神戸新聞総合出版センター、2016)、京都仏教説話研究会『説話の中の僧たち』(新典社、2016)ほか。

末次智(本学国際文化学部教員)

立命館大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得。奄美・沖縄の文化、とくに琉球王国のうた文化、そこから始まり、一般的なうた文化そのものへも研究の手を広げている。2012年、沖縄文化協会賞仲原善忠賞、日本歌謡学会第30回志田延義賞受賞。著書に『琉球の王権と神話』『琉球宮廷歌謡論』『世礼国男と沖縄学の時代』、論文に「Cocco論序説、あるいは、ウタの始まり」「身体の楽譜」「ボーカロイド歌考」「歌の発生覚え書き」など。

服部静枝(本学国際文化学部教員)

同志社大学大学院経済学研究科博士前期課程修了(経済学修士)。富士通、NHKキャスターを経て、EMS(環境マネジメントシステム)構築のコンサルティングや審査活動に携わり、2003年から現職。ISO14001主任審査員。老舗企業調査やBCP(事業継続計画)調査を通して中小企業へのCSR(企業の社会的責任)経営の普及に取り組んでいる。著書に『CSR経営の理論と実際』(共著)、『サステナビリティと中小企業』(共著)など。

堀井佳代子(本学国際文化学部教員)

1981年、京都府生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(同志社大学・文化史学)。著書に『平安宮廷の日記の利用法』(臨川書店、2017)、『平安前期対外姿勢の研究』(臨川書店、2019)、主要論文に「儀式から見た時平と忠平」(『文化史学』72、2016)、「文書からみた一〇世紀外交姿勢の位置」(『日本史研究』690、2020)など。

吉永隆記(本学人文学部教員)

岡山県出身。立命館大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。主要業績として、「国人領主の在京活動—備中国新見氏と御蔵職」(『史学雑誌』122-8、2013年)、「祗園社領荘園の再編—顕詮と丹波国波々伯部保」(『立命館文学』637、2014年)、「備作地域における「名」」(大山喬平・三枝暁子編『古代中世のムラ—「ムラの戸籍簿」の可能性』所収、思文閣出版、2018年)など。

吉元加奈美(本学国際文化学部教員)

大阪市立大学大学院文学研究科日本史学専修後期博士課程修了。博士(文学)。主な業績:「堀江新地の茶屋町」(塚田孝編『シリーズ三都 大坂巻』東京大学出版会/2019)など。

定員

20人程度
 

受講料

8,400円
 

日程

全7回
10月28日(木)、11月4日(木)、11月11日(木)11月18日(木)、12月2日(木)、12月16日(木)、2022年1月6日(木)
いずれも 19:00~20:30
 

受講形式

講義はオンライン会議システム「Zoom」を利用して行ないます。
開講までに以下のページを参考に、受信環境を準備してください。
※一部の講義はオンデマンド(講義の記録動画を視聴する形式)での受講となります。
 
 

受講者の持ち物

筆記用具
 

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 公開講座事務局

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5263
Fax:075-722-5440
E-mail:garden@kyoto-seika.ac.jp
受付窓口:公開講座事務局(京都精華大学 本館2F 学長室グループ)

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