社会連携

人文学部3年生によるフィールド・スタディーズ成果発表会を開催。京都の企業4社を調査し、企業紹介映像を作成しました

人文学部(現:国際文化学部人文学科)では、3年生の約半年間、全員がキャンパスを離れて学ぶフィールドワーク形式の調査研究をカリキュラムの根幹に据えています。
日本国内をテーマに研究する事例では、近世・近代の京都の調査や、各地域に残る説話の採録、京都の伝統文化の活用や継承方法を探るなど、文学、歴史、社会、日本文化の切り口から、多様な研究を行っています。
今回、「地域・企業研究」のテーマを選択した4組17名の学生が、地元・京都の企業4社を調査しました。そして調査結果をもとに各企業の魅力を考え、社会に対して発信すべくPR動画を作成。インターネット上で発表しました。
さらに8月1日(月)には、調査にご協力いただいた4つの企業や関係企業をお招きし、半年間の調査の経緯や完成した動画をお披露目する成果発表会が行われました。
地元企業4社と本学を仲介してくださったのは、2021年3月に本学と包括連携協定を結んだ京都リサーチパーク(以下、KRP:代表取締役社長 門脇あつ子氏)です。京都精華大学とKRPは、協定締結以降、教育プログラム開発やワークショップの開催などに取り組んでまいりました。そして今回、KRPでは本研修に対して京都の地元企業4社をご紹介くださり、最終の成果発表の会場をご提供くださいました。
調査および映像制作には、以下の5社にご協力いただきました。

<調査協力>
 株式会社カンブライト(京都市中京区/食品開発コンサル事業・オリジナル缶詰商品の企画~販売など)
 株式会社ウエダ本社(京都市下京区/リノベーション事業・空間プロデュース事業など)
 大東寝具工業株式会社(京都市伏見区/寝具・寝装品の製造)
 HILLTOP株式会社(京都府宇治市/機械加工事業・表面処理事業・装置開発事業)

<映像制作協力>
 株式会社OFFICE SAWAMURA(京都市東山区/広報戦略・広報物制作)
学生たちはこの調査研究に向けて、2021年10月より事前準備を開始し、4つのグループに分かれてそれぞれの企業の特長や業界調査を行いました。各社のWebサイトや企業パンフレット等から企業理解を務めるとともに、社会情勢にも目を向け、地域の企業の在り方や役割を学びました。
また、企業訪問に向けて、ビジネスマナーやインタビュー手法の訓練を経て、2022年6月に企業を訪問。各社の代表取締役社長や社員の方への取材を行い、インタビュー動画を撮影しました。

8月1日 成果発表会

8月1日には、KRP会場にて成果発表会を行いました。
グループごとに、各社の業務内容や魅力的な取り組み、各社のサービスに対する想いや、訪問したことで気付いた発見を紹介し、制作した映像を上映しました。
調査報告後、学生たちは「業界に対する興味がわいた」、「最先端のAI技術が次々と取り入れられていることを知り、社会の変革を実感した」「文字情報だけでは知りえない社風や、働きやすい環境づくりのための各社の挑戦を体感した」と調査を振り返り、「この経験を将来の就職に向けて糧にしていきたい」と今後の展望を語りました。
調査にご協力いただいた4社のみなさまからは、「今回の4社の成長に通じる共通点は“挑戦”ではないか。ぜひ皆さんもたくさん挑戦し、たくさんの失敗を重ねながら成長してほしい」「普段接している情報が一部のみであることに気づいてもらえたのではないか。今後も直接足を運んで、自分の目で見る体験を大切にしてほしい」とあたたかいエールが送られました。

調査にご協力いただいた4社のみなさま、また、映像制作やPR手法について丁寧にご指導くださったOFFICE SAWAMURAのみなさま、本当にありがとうございました。

学生たちが制作した企業紹介映像

  • 株式会社カンブライト様 紹介動画

  • 株式会社ウエダ本社様 紹介動画

  • 大東寝具工業株式会社様 紹介動画

  • HILLTOP株式会社様 紹介動画

国際文化学部人文学科ー京都で文学・歴史・社会・日本文化を学ぶ

人文学科は1989年に開設され、〈行動する人文学〉をスローガンに、体験的な学修を通して、世界を変革する人間の育成に取り組んできました。そして2021年、「文学」「歴史」「社会」「日本文化」という4分野を研究領域にした、国際文化学部人文学科として新たにスタートしました。
人文学科のグローバル教育は、身の回りの文化について理解を深めながら、異文化を知ることからはじまります。グローバル化する社会で必要となるのは、国や文化の違いを越えて互いの文化を理解しあい、他者と共生することです。そのためにはまず、自分自身を形成してきた文化と向きあうことが重要です。それにより「他者とは何か」「世界とは何か」という視点が生まれるのです。加えて、フィールドワークをはじめとした体験的な学びを通じて異なる価値観にふれ、新たな考えを身につけていきます。人間を広く研究対象とする人文学の学びによって、広い知識と教養を得て、自分を見つめ、世界を見晴らす力をつけることができます。

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