7. 入学前教育

ADMISSIONS

京都精華大学では、専攻での専門的な学びを支える力、社会で生きていく土台となる力である「3つの基礎力」(教養力・表現力・協働力)に気づいてもらうことを目的とした、入学前教育プログラムを実施しています。
下記の内容を確認して、入学までの学びの準備に取り組んでください。

入学前課題の提出

「Discovery Diary(ディスカバリー・ダイアリー)」の作成

提出日:2025年4月入学後(期日は改めてお知らせします)

各自で、A4サイズ・無地のクロッキー帳やノートを用意して、興味をもったことや発見したことについて、少なくとも5ページ以上記録してください。
記録方法は、メモや絵、調べたものをコピーして貼り付けてスクラップするなど、自由です。感想や感動、発見したことなど、クロッキー帳をどんどん埋めて膨らませましょう。
ページ数は最少を5ページとしますが、積極的な取り組みを期待します。

こんなことを記録してみましょう
自分の好きなもの、立ち止まったショーウィンドー、出会った言葉、興味を持った作家や作品・展覧会、聴いた音楽、見た映画・ドラマ・ビデオ、読んだ本、マンガ、雑誌、気になった新聞記事、疑問や不思議に思ったこと  など
 

学びのおすすめリスト

学びのおすすめリストは、「Discovery Diary(ディスカバリー・ダイアリー)」の参考として、各学部の教員がおすすめする書籍や映画、場所等のリストです。
入学までのあいだに、大学で学びたいこと、自分の関心があることを考えるきっかけとして、ぜひ読書や映画鑑賞、寺社仏閣への訪問などに取り組んでみてください。

国際文化学部

人文学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
ものがたりたちの京都 京都文学入門 京都と文学研究会編 武蔵野書院 京都を舞台にした文学作品に描かれた「京都」の表象(イメージ)を分析した論文集です。例えば、『源氏物語』、三島由紀夫『金閣寺』、川端康成『古都』、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』など古典から近現代までの作品を幅広く取り上げています。京都という「文学」の聖地で「文学」を学ぶ楽しみと喜びを知ってください。
大坂 民衆の近世史 塚田 孝 筑摩書房 この本は、江戸時代の大坂を舞台に、男性だけでなく女性にも光を当て、当時を懸命に生きた人びとの生き様を描き出しています。いつの時代も社会の大多数を占めるのは、私たちのような一般の人びとです。そうした人びとの視座から、社会を理解する歴史学を体験してみてください。
社会学入門 見田宗介 岩波書店 2022年4月に亡くなった日本を代表する社会学者、見田宗介さんが書かれた社会学の入門書です。「当たり前を疑う」という社会研究の基本的な立場を、身近な現象を材料に、わかりやすい言葉で論じています。大学で社会/文化研究を学ぶ前に是非読んで頂きたい1冊です。
忘れられた日本人 宮本常一 岩波書店 民俗学者の著者が戦前に日本各地を旅して市井の人びとの暮らしぶりや風習、伝承について聞き取りをした内容が収録されています。農村、漁村の生活文化や人間関係、説話など、歴史の表舞台に出ない「普通の人たちの普通の暮らし」が生きた言葉で語られています。現代の文化を考えるうえで、かつて存在した文化を知り、その変遷を考える視点はとても大切です。人間の営みに目を向け、自分の足で情報を収集する著者の姿勢にも注目してください。

おすすめの場所

街の図書館
自分の地元に関わる伝承(昔話)や小説を探してみてください。
 
街一番の本屋
大学生になる準備として「街一番の本屋」をしっかり押さえておきましょう。自分のお気に入りの書店を見つけると学生生活は充実したものになります。例えば京都の丸善(本店)は、梶井基次郎『檸檬』の舞台として有名です。
 地元の郷土資料館・地域の歴史に関する博物館
政治レベルの出来事だけが「歴史」ではありません。日本各地には、地域の地理的・風土的条件にあわせた個性豊かな人びとの営みがあり、その積み重ねこそが地域の「歴史」です。まずは、自分の地元の歴史を学んでみましょう。現在の私たちの日常に繋がる、地域社会の歴史的な歩みを実感してください。
 

グローバルスタディーズ学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
フィールドワーカーズ・ハンドブック 日本文化人類学会監修、鏡味治也、関根康正、橋本和也、森山工(編) 世界思想社 未知の世界を観察し、分析するという、フィールドワークの作法には、身近なところでも実践できることがたくさんあります。
イスラームの世界観 「移動文化」を考える 片倉もとこ 岩波書店 非常に平易で流麗な文体で書かれた「民族誌」です。タイトルは「移動文化」となっていますが、宗教、ジェンダー、生活と、様々な視点から読める名著です。
栽培植物と農耕の起源 中尾佐助 岩波書店 アフリカ、アジアを知るうえで、植物や気候の基礎知識を持っていることは大変重要です。この本は非常に長く地域研究者の間で読まれている古典で、50年以上が経った今も多くの人に読まれています。
外国人による日本論の名著 佐伯彰一、芳賀 徹(編) 中央公論新社 幕末から第二次大戦後まで、海外から「日本」(日本人、日本文化)はどのように見られていたのでしょうか。こういう場合、「海外」とはたいてい欧米に限定されてしまいがちですが、エジプト人や日本以外のアジア人による日本論も紹介・解説しています。
日本文化論の系譜 大久保喬樹 中央公論新社 西欧文化の影響が著しくなった明治以降に「日本人」によって書かれた代表的な日本文化論を紹介しながら、近代日本人が描きだした多様な「自画像」を明らかにしています。
日本人論 南博 岩波書店 明治以降の「日本人論」の代表的なものを500点あまり、簡単な解説とともに紹介しています。次に読む本を見つけるためのブックガイドとして役に立ちます。

おすすめの場所

● 国立民族学博物館(大阪)
世界の諸民族の社会と文化について、世界を一周するように展示をみることができます。
● 京都国際マンガミュージアム
マンガは現代の日本文化を代表するものの一つとして海外でも人気が高く、このミュージアムにも多くの海外旅行客が訪問しています。
● 大阪日本民芸館
上でも紹介されている国立民族学博物館のある大阪万博記念公園には、貴族や武家ではない日本の一般大衆の美術として柳宗悦が見出した「民藝」が展示されています。 

メディア表現学部

メディア表現学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
インフォグラフィック制作ガイド 「関係」を可視化する情報デザインの手引き 櫻田 潤 BNN データをグラフィックデザインにより、視覚的、感覚的に受けてに伝えるインフォグラフィックの基本が、順を追って丁寧に解説されています。デザインのみではなく、信頼性のある情報の調べ方、情報と情報の関係性の見つけ方といった、データ活用が必要とされる時代に、親しみやすく必要な知識をつけられる本です。
モノからモノが生まれる ブルーノ・ムナーリ著、萱野有美訳 みすず書房 優れたプロダクト・デザイナーであり、絵本作家でもあり、デザイン教育のイノベーターでもあったブルーノ・ムナーリの著作です。アイデアを生むためには、その「やり方」を知ることだ、ということが明快に語られています。
スペキュラティヴ・デザイン〜問題解決から、問題提起へ A・ダン&F・レイビー著、久保田晃弘監修、千葉敏生訳 ビー・エヌ・エヌ新社 「スペキュラティブ」とは「思索的」という意味。サブタイトルにある通り、「答え」としてのデザインではなく「問いかけ」としてのデザインについての本です。とびきり自由な発想のデザインに勇気づけられたりも。
ホンマタカシの換骨奪胎—やってみてわかった!最新映像リテラシー入門— ホンマタカシ著 新潮社 世の中の名作と呼ばれるものが、どのような技法や制作過程で作られてきたのか考えたことはあるでしょうか? この本では、写真家ホンマタカシが、歴史をふまえながらその表現の基底部=メディアを仔細に読み解き、様々な技法を実験することで、自ら作品を生み出していく試行と思考の過程を垣間見ることができます。メディアに対する視線を養うことができるでしょう。
音律と音階の科学 新装版〜ドレミ…はどのようにして生まれたか 小方 厚 講談社ブルーバックス 1オクターブ上って、なにが上なの? ドと1オクターブ上のドの間はなぜドレミファソラシドと8つに区切られているの? どうしてドとミを一緒に鳴らすと落ち着いて、ミとファだと落ち着かないの? 数学や物理学を通して音と仲良くなる最初の一歩がここにあります。
エンジニアのためのデザイン思考入門 東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト ほか 翔泳社 エンジニア自身が、ユーザーについてリサーチをしていく方法や、非エンジニアとチームを組んでアイデア出しやものづくりをしていくために必要な知識、実践方法をデザイン思考に基づいてまとめています。技術大好き!けれども、なんだかコミュニケーションがうまくいかないとモヤモヤしているエンジニア気質の人におすすめです。

おすすめのWEBサイト

● メディア表現学部おすすめプレイリスト(YouTube)
音や音響、聴覚や視覚に関係する、入学前に観ておいてほしい動画を集めました(いくつかは映画の予告編です。ぜひ本編のほうも観てみてください)

芸術学部

造形学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
いとをかしき20世紀美術 筧 菜奈子 亜紀書房 京都が舞台のポップなマンガで、近~現代美術を紹介している愉快で深いアート入門本です。
世界をゆるがしたアート - クールベからバンクシーまで、タブーを打ち破った挑戦者たち スージー・ホッジ 青幻舎 常識を超えて、世の中に驚きや衝撃を与えた50作品を丁寧に解説。近~現代美術の入門書としても最適です。
感性は感動しないー美術の見方、批評の作法 椹木野衣 世界思想社 美術批評の第一人者、椹木野衣氏によるエッセイ集。「絵の見方」から「批評とは」について、やさしく書かれた書籍。頭を柔らかくしてくれます。
めくるめく現代アート 筧 菜奈子 フィルムアート社 イラスト満載なので、誰もが楽しく夢中になれる現代アートガイド。
現代アートの巨匠 先駆者たちの〈作品・ことば・人生〉(BT BOOKS) 美術手帖編集部 美術出版社 誰もが知っておくべき現代アートの77作家の軌跡や作品が、たくさん詰まっています。
現代アートの本当の学び方(Next Creator Book) 会田 誠ほか フィルムアート社 現代アートをめぐるいろんな疑問に、作家や識者が誠実に・詳しく・わかりやすく答えている良書です。
奇想の系譜 辻 惟雄 筑摩書房 日本美術・江戸期の大胆奇抜な絵画作品を再評価した名著。もはやスタンダードにもなっている6人の絵師を紹介しています。

おすすめの場所

作品は実物を見るのが何より大事!美術館やギャラリーへ出かけてみましょう。美術作品を鑑賞し、特に気に入った作品や感動した作品をディスカバリー・ダイアリーにイラストを交えて紹介してください。感想だけでもOKです。
● 京都市京セラ美術館
● 京都国立近代美術館
● 京都国立博物館
● 京都芸術センター 
● 国立国際美術館(大阪)
● 大阪中之島美術館
● 万博公園 太陽の塔(大阪)
● 国立民俗学博物館(大阪)

作品の中で泊まれるアート・ホテルも。泊まらなくても観れるギャラリーやカフェもあります。
● BnA Alter Museum(京都)
● ホテル アンテルーム 京都
 
仏像を観にお寺に行くのもいいですね。日本が誇るキャラクター文化の源流かも?
● 広隆寺 半跏思惟像(京都)
● 六波羅蜜寺 空也上人立像(京都)
● 興福寺 阿修羅像(奈良)
● 法隆寺 百済観音像(奈良)
● 東大寺ミュージアム(奈良)
● 奈良国立博物館
 
アート関係の本も充実の、個性的な本屋さん。ぜひ足を運んでみてください!
● 恵文社一乗寺店(京都)
● 誠光社(京都)
● ホホホ座(京都)
● 京都 蔦屋書店(ギャラリーもあります)

作品を作るには、画材や各種素材を扱うお店は、とても大事です
● 画箋堂本店(京都 / 精華大でもおなじみ。河原町通にあります)
● バックス画材(京都 / 建築系模型材料と紙類が豊富な品揃え)
● 東急ハンズ、各種ホームセンター(現代のアーティストにとっては、素材の宝庫です)
 

おすすめのWEBサイト

下記Webサイトでは、アートのいろんな情報や、美術館・ギャラリーの展覧会スケジュールなどを調べられます。
● 京都アートワーズ
 京都のギャラリー情報
● Kansai Gallery Map
 関西のギャラリー情報

デザイン学部

ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース、デジタルクリエイションコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
書と文字は面白い 石川九楊 新潮社 書道家である石川九楊が、文字に関する様々なことを「書」を原点として書いている本です。ワープロなどが普及して、自分で字を書くことが少なくなり、文字について考えることがなくなったような気がします。こんな時代だからこそ読んで面白い本かもしれません。
センスは知識からはじまる 水野 学 朝日新聞出版 「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介しています。
百年の孤独 ガブリエル・ガルシア=マルケス 新潮社 蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。言葉から読み解くイメージ展開力を養えます。
風と光と二十の私と 坂口安吾、坂口三千代ほか 講談社 “余は偉大なる落伍者となって歴史のなかによみがえる”雪の国新潟の教室の机に彫って上京し、あえて、孤独な自己鍛練の世界に彷徨する、“精神の巨人”坂口安吾の繊細にして豪放、聖にして俗の、ダイナミックな自伝世界。青春時代に必ず読んでおいてほしい一冊。
田中一光とデザインの前後左右 21_21 Design Sight I、小池一子 フォイル 日本を代表するグラフィックデザイナー田中一光の軌跡と功績。今年で没後10年、これまでの彼の偉業を、グラフィックデザイン作品を中心とした豊富の図版と、豪華執筆陣を交えたふんだんなテキストで10章立てで展開します。デザインの普遍的で変わらない役割や先見眼について知ることができます。
ていねいな文章大全 日本語の「伝わらない」を解決する108のヒント 石黒 圭 ダイヤモンド社 文章が伝わらない最大の理由はなんでしょうか?ヘタだからではありません。「雑」だからです。本書では、国立国語研究所の教授が、「雑な文章」を「ていねいな文章」へ書き換える方法を108課目、すべてbefore→after形式で徹底解説します。書き言葉を自分だけの言葉だけで作るのではなく、先人の言い回しを拝借しながら豊かな文章表現力を育てましょう。
自由訳 般若心経 新井 満 朝日新聞社出版 『千の風になって』『青春とは』につづく感動の自由訳、第三弾!日本で最も親しまれている経文に込められたメッセージとは?私たちの日常生活の中で「色即是空 空即是色」は、いかなる意味として了解すればよいのか?死んでなお、私たちに救いはあるのか?1,200年にわたって明かされなかった「般若心経」を、いまを生きる人々の実感から捉えた、「在るがまま」を肯定する救済と再生の書。アジアに生きるデザインの思想が詰まっているかも。

おすすめのWEBサイト

 Colossal(英語サイト) 
 海外のアート、デザイン、写真など最新情報が紹介されている
 NEWREEL
 今注目すべき映像作品を紹介
● Pinterest
 自分の好きな画像を世界中からブックマークするツール
 

おすすめの体験

「小さい遠足」をおすすめします。ご近所、隣の町、ひと駅となりの街など、見知らぬ場所、見落としている場所を未知のデザインと触れる姿勢で訪れてみてほしいです。細やかな観察力が自身のセンスを拡げてくれます。
 

アドバイス

今までは、コンテンツに対して消費者的な受け身な面が大きかったと思いますが、今後はつくり手としての視点を持つことが必要になってきます。自分がそのコンテンツに対して心惹かれる理由、大勢の人が熱狂する理由を常に考えることを心がけてください。
それと同時に社会情勢やトレンド、最新の技術にも常にアンテナを張っていて欲しいと思います。

イラスト学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
日本イラストレーション史 美術手帖編集部 美術出版社 日本イラストレーションの歴史を1950年代から現代まで網羅。イラストレーションを通して、日本のポップ・カルチャーの歴史が感じられる1冊。
ぼくの美術帖 原田 治 みすず書房 オサムグッズで知られるイラストレーター原田治が、時代もジャンルも超越した美術作家たちを、豊富な知識と揺るぎない美意識で、わかりやすく紹介した「OSAMU版・日本美術史」。アートへの愛が溢れる美術エッセイ。
ぼくの絵本じゃあにぃ 荒井良二 NHK出版新書 大人の常識にしばられず、子どものように自由に考え、描くにはどうすればいいか。絵を描くのに大切な感覚が学べます。
絵本作家になるには 小野 明、柴田こずえ ぺりかん社 絵本の現場の紹介に始まり、その歴史から絵本作家として活動するまで、心構えなどを詳しく学べます。500冊以上の絵本・児童書を送り出してきた本学イラスト学科教員の著書。

おすすめの映画

● 『ある画家の数奇な運命』(監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした映画。ナチス政権下から激動期のドイツを舞台に芸術の自由と自分だけの表現手法を追い求める芸術家の姿を見つめる。
● 『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』(監督:佐々木芽生)
ニューヨークのアパートで暮らす元郵便局員ハーブと元司書ドロシー。お気に入りの現代アートを約30年間コツコツと買い集めたアート収集家夫婦のドキュメンタリー。
● 『バスキア』(監督:ジュリアン・シュナーベル)
80年代ニューヨークで活躍した画家ジャン=ミシェル・バスキアの生涯を描いた作品。ニューヨークのアートシーンを背景に、バスキアの制作やアンディ・ウォーホルとの交流を描く。
● 『ブリューゲルの動く絵』(監督:レフ・マイェフスキ)
16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲルの作品の中に入り込み、絵画の世界を旅するような感覚を味わえる体感型アートムービー。
 

おすすめの場所

美術館、博物館
● 
京都市京セラ美術館
● 
京都国立近代美術館
● 京都国立博物館
● 国立民俗学博物館(大阪)
 
書店
● 恵文社一乗寺店(京都)
● 
誠光社(京都)
● 子どもの本専門店メリーゴーランド京都

おすすめのWEBサイト

● TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY
一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ(略称:TIS)の公式サイト。第一線で活躍するTIS会員イラストレーターの仕事や展覧会情報を知ることができます。
雑誌『イラストレーション』(玄光社)が運営するイラストレーター検索サイト。約900名のイラストレーターの作品を直感的な操作で検索することができます。
 

アドバイス

落描きでも良いので、毎日手を動かして絵を描くことをしてください。
美術館やギャラリーで作品を観たり、本を手にとって読んでみたり、映画や音楽、ファッションなど、想像力を広げるために様々なものごとから、面白いと感じるものを吸収してください。

プロダクトデザイン学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社
「もの」はどのようにつくられているのか? —プロダクトデザインのプロセス事典 Chris Lefteri オライリージャパン
誰のためのデザイン?(増補・改訂版)—認知科学者のデザイン原論 D.A. ノーマン 新曜社
エモーショナルデザイン—微笑を誘うモノたちのために D.A. ノーマン 新曜社
RE DESIGN—日常の21世紀 原 研哉、日本デザインセンター原デザイン研究所 朝日新聞出版
新幹線をデザインする仕事 「スケッチ」で語る仕事の流儀 福田哲夫 SBクリエイティブ
感性ポテンシャル思考法 村田智明 生産性出版
おしょりん 藤岡陽子 ポプラ社

おすすめの場所

 京都市京セラ美術館 
 京都国立近代美術館 
 京都国立博物館
 河井寛次郎記念館(京都)
 国立民族学博館(大阪)
 

アドバイス

暮らしや社会の中で取り扱われる様々なモノやコトを生み出すデザイナーとして、その意味や意義をしっかりと考える必要があります。売れそうな所に向けて物を沢山作って販売するだけの前世紀的な時代ではありません。世の中の出来事、経済などの動向にもしっかりと意識を向けなければデザインの真の力や価値を発揮する事は出来ないと言っても過言ではないと思います。10 年後、20 年後の我々のためにしっかりと考え抜いてデザインする。デザインビジネスの基本だと思いますので、身の回りの些細な事もしっかりと知っておくように心がけてください。

建築学科

タイトル 編著者 出版社
建築家の学校 京都精華大学建築分野著 住まいの図書館出版局
教養としての建築入門 坂牛 卓 中央公論新社
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか 山口 周 光文社
新・建築入門 隈 研吾 筑摩書房
人類と建築の歴史 藤森照信 筑摩書房
14歳からのケンチク学 五十嵐太郎ほか 彰国社
建築学の教科書 安藤忠雄ほか 彰国社
建築学のすすめ traverse編集委員会 昭和堂
建築を知る 建築学教育研究会 鹿島出版会
都市彷徨 安藤忠雄 マガジンハウス
陰翳礼讃 谷崎潤一郎 出版会社多数(中央公論社、新潮社、KADOKAWA等)
伽藍が白かったとき ル コルビュジェ 岩波書店
空間の詩学 ガストン・バシュラール 筑摩書房
コミュニティデザイン—人がつながるしくみをつくる 山崎 亮 学芸出版社
京都の町家を再生する 齋藤由紀 関西学院大学出版会
人口減少社会のデザイン 広井良典 東洋経済新報社
人が集まる建築 環境×デザイン×こどもの研究 仙田 満 講談社

おすすめの場所

地元の美術館、博物館、図書館、寺社仏閣。外観と内部空間を観察しましょう
 桂離宮庭園(京都市西京区)
 平等院鳳凰堂(京都府宇治市)
 清水寺(京都市東山区)
 竜安寺石庭(京都市右京区)
 銀閣寺東求堂同仁斎(京都市東山区)
 河井寛次郎記念館(京都市東山区)
 北村美術館・四君子苑(京都市上京区)
 聴竹居(設計:藤井厚二、京都市大山崎町)
 とらや京都一条店(設計:内藤 廣、京都市上京区)
 京都国立博物館/平成知新館(設計:片山東熊、谷口吉生、京都市東山区)
 京都市京セラ美術館(改修設計:青木 淳、西澤徹夫、京都市左京区)
 その他 人が集まるところや公園、古くなっている家などの再生例
 

おすすめの映画

 『ブレードランナー』(監督:リドリー・スコット、美術:シド・ミード)
 『マイ アーキテクト ルイス・カーンを探して』(監督:ナサニエル・カーン)
 『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』(監督:シドニー・ポラック)
 『ノスタルジア』(監督:アンドレイ・タルコフスキー)
 

アドバイス

自分の周りには何があるの?普段意識しない、モノ、ヒト、コトを少しでも意識して見てください。そこには複数の学びがあり、複数の課題もあるはずです。この日常の観察を記述することで、人間、つまり自分を取り巻く環境への気づきが生まれます。新たな発見があるかもしれないと思いながら、外に出て散歩をしてみましょう。日頃とは違う何かに気づくかもしれません。

マンガ学部

マンガ学科ストーリーマンガコース、新世代マンガコース、キャラクターデザインコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
Dr.マシリト最強漫画術 鳥嶋和彦 集英社 鳥山明、桂正和など「少年ジャンプ」の大ヒット作家を世に送り出した編集者・鳥嶋和彦氏。その鳥嶋氏が綴る大ヒットの秘訣「鳥嶋メソッド」はマンガ家志望者にとって必読の内容。デビューに必要なこと、連載に必要なことが詰まっているマンガ家のためのバイブル。
もいもい 市原 淳 ディスカヴァー・トゥエンティワン 「あかちゃん」が選んだあかちゃんのための本。表現の原点を“あかちゃんの視点” から考えてみるきっかけにしてみてください。楽しみながら、自分で問いをたてながら、自分の好奇心を育てましょう。
あなたの知らない脳 デイヴィッド・イーグルマン 早川書房 これから経験する新しい大学生活。「“経験する自分” っていったい何だろう?」表現と心理学に興味のある人には特にオススメの本です。
モルフォ人体デッサン ミシェル・ローリセラ グラフィック社 格好良いポーズを描きたい時、そのために知りたいちょっとした筋肉の付き方をわかりやすく描いている実用書。人体の捻じれなど、直立している絵からでは想像し難い構図を多数載せてくれています。
マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ さそうあきら 双葉社 元本学マンガ学部教員(在任は2020年まで)による、マンガ創作を志す学生のための、ストーリーの発想法について、マンガ形式で解説した実践的な入門書。
描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 少年ジャンプ編集部 集英社 ジャンプの大ヒット漫画家たちの描きおろしネームやアンケートを収録。漫画を描くときに必ず出てくる疑問から練習法、描けない時の壁の超え方など興味深く解説する入門書です。
驚くほどうまくなる! マンガ背景技法 常野 啓 美術出版社 背景など空間を描く技法はマンガやアニメを描く上で避けては通れません。しかしながら、その技法は多分に「数学的」な知識を必要とします。それを簡単に理解できるように解説しているのが本書です。パース技法の基本が勉強できます。
<面白さ>の研究 都留泰作 KADOKAWA/角川書店 「面白さ」とは何か?「 エンタメの論理」をマンガやマンガを取り巻く映画・アニメ作品を題材に、文化人類学的な考え方も用いながら考察する。

おすすめのWEBサイト

人体を描くための基本が楽しく簡単に学べるサイトです。ノートと鉛筆(またはタブレット)を持って、毎日1 ページずつ描いてみるのも良いでしょう。
画像検索サイト。外国の人も多く使っており、Pixiv に比べると全体的に絵のクオリティが大変良い。デザインや装飾なども見つけやすい。絵の描き方を説明しているものが多く出てくるが、どれも大変参考になる。これだけでも、十分なテキストになります。
 

おすすめの映像

 映画館で上映されている作品
できるだけ色々な映画を、映画館で観てみましょう。パソコンでながらで観るのではなく、集中して観ないと学べないものがあります。
 

おすすめの場所

 「京都精華大学展 —卒業・修了発表展—」(京都精華大学)
 京都国際マンガミュージアム
 おもちゃ映画ミュージアム (京都市)
 

アドバイス

マンガにおいて勉強になるものは本や映画だけではありません。身の回りにあるものや人、出来事全てがマンガのための材料になります。それを記録するためにスケッチブックやネタ帳を常に持ち歩く癖をつけましょう。興味を持ったものは何でもその場で記録しておくことが大事です。スケッチしたり、言葉でメモを取ったりしておきましょう。ディスカバリーダイアリーはいい練習になります。
 

アニメーション学科アニメーションコース

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
モルフォ人体デッサン ミシェル・ローリセラ グラフィック社 格好良いポーズを描きたい時、そのために知りたいちょっとした筋肉の付き方をわかりやすく描いている実用書。人体の捻じれなど、直立している絵からでは想像し難い構図を多数載せてくれています。
あなたの知らない脳 デイヴィッド・イーグルマン 早川書房 これから経験する新しい大学生活。「“経験する自分” っていったい何だろう?」表現と心理学に興味のある人には特にオススメの本です。
アニメーターズ・サバイバルキット リチャード・ウィリアムズ グラフィック社 アニメーション制作に必要な物の考え方と、そのプロセスの名著。
驚くほどうまくなる! マンガ背景技法 常野 啓 美術出版社 背景など空間を描く技法はマンガやアニメを描く上で避けては通れません。しかしながら、その技法は多分に「数学的」な知識を必要とします。それを簡単に理解できるように解説しているのが本書です。パース技法の基本が勉強できます。
ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 —The Illusion of Life — フランク・トーマス、オーリー・ジョンストン - ディズニーやアニメータたちが残した、アニメーションの原則と表現方法について語り継がれる良書。
もぐらのスタジオ 〜もりやすじ画集 もりやすじ アニドウ・フィルム 本のアニメーション創成期に活躍したアニメーター・もりやすじ。たくさんの魅力的なキャラクタから感じる表現。絵を通して“もりやすじ”という人物が浮かび上がる画集です。

おすすめのWEBサイト

人体を描くための基本が楽しく簡単に学べるサイトです。ノートと鉛筆(またはタブレット)を持って、毎日1 ページずつ描いてみるのも良いでしょう。
画像検索サイト。外国の人も多く使っており、Pixiv に比べると全体的に絵のクオリティが大変良い。デザインや装飾なども見つけやすい。絵の描き方を説明しているものが多く出てくるが、どれも大変参考になる。これだけでも、十分なテキストになる。
 

おすすめの映像

 ようこそ映画音響の世界へ』(監督:ミッジ・コスティン)
出演者:ウォルター・マーチ/ベン・バート/ゲイリー・ライドストローム/ジョージ・ルーカス/スティーヴン・スピルバーグ/デヴィッド・リンチ/アン・リー/ライアン・クーグラー/ソフィア・コッポラ
音楽、声、効果音など、映画を彩る様々な音はどのように作られ、どういった効果を生んでいるのか。映画に命を吹き込む映画音響の世界とその歴史を紐解くドキュメンタリー映画。映画音響とは、観客を作品世界に引き込んでいく未知なる音作り。それに挑み続ける音響技術者たちの飽くなき挑戦と奥深き仕事の秘密を探る。
アニメーション学科学生の過去作品などが集まるセイカアニメの学生作品YouTube ページです。自分たちが目指し、超えなければならない作品群を鑑賞し、目的や目標を立てましょう。

 映画館で上映されている作品
できるだけ色々な映画を、映画館で観てみましょう。パソコンでながらで観るのではなく、集中して観ないと学べないものがあります。
 いろいろな国のいろいろな時代のいろいろな実写映画作品
例:黒澤明『七人の侍』『用心棒』『乱』、小津安二郎『東京物語』、ウイリアム・ワイラー『ローマの休日』、S・S・ラージャマウリ『バーフバリ』2作、イ・サングン『EXIT』、リチャード・リンクレイター『スクール・オブ・ロック』、ジョン・M・チュウ『Crazy Rich Asians』(日本版タイトル『クレイジーリッチ!』)など
 

おすすめの場所

 「京都精華大学展 —卒業・修了発表展—」(京都精華大学)
 京都国際マンガミュージアム
 おもちゃ映画ミュージアム (京都市)
 三鷹の森ジブリ美術館 (東京都)
 

アドバイス

大学での本格的な学習が始まるまでに自分へのインプットを増やしておいてください。
おすすめにあげた本やWEBサイト、様々な映画(アニメだけでなく実写作品も!)を見たり、美術館や博物館を訪れたり、あるいは普段は通り過ぎてしまうような駅で降りて、その街を少し散歩してみるというのもよいでしょう。自分の中のインプットが増えればアウトプット(作品の制作など)できる量や幅も自然に増えていくでしょう。

入学前教育に関する問い合わせ先

京都精華大学 教務チーム
Tel:075-702-5119