社会連携

デザイン学部ライフクリエイションコース3年生が、日本製紙株式会社と連携し、商品の企画提案を行いました。

デザイン学部ライフクリエイションコースは、インテリアや家具、生活雑貨など「暮らしを豊かにするもの」のデザインに取り組むコースです。
商品開発に必要な知識や技術を学ぶために、産学連携プロジェクトを積極的に実施しているのも特長のひとつ。3年次には、企業と連携し、企画から流通まで全ての工程を学んだうえで、商品化へ向けた提案を行います。
本記事では、実際に3年生が取り組んだ、産学連携授業のプレゼンテーションの様子をご紹介します。

日本製紙株式会社が開発した新素材「ミネルパⓇ」を使用した商品の企画提案

1月20日(水)、ライフクリエイションコース3年生の授業「プロダクトデザイン2(商品企画)」では、この半期間の総括として、商品企画課題のプレゼンテーションが行われていました。
学生たちが取り組んだ課題は、日本製紙株式会社が開発した新素材「ミネルパⓇ」を用いた商品の企画提案です。企画の進行にあたっては、セメントプロデュースデザイン代表の金谷勉先生とスタッフの方々と共に進めてきました。
ミネルパⓇ」は、パルプと無機物の複合体の素材で、マスクや掃除機フィルター、布団カバーなど様々な用途に展開することができます。そして「地球にやさしい」「人にやさしい」「消臭効果や抗菌効果など様々な機能を付与できる」「多様な成形性を持つ」といった4つの特長を持っています。これらの特長を活かした商品を考案し、日本製紙株式会社の社員の方々の前で提案を行いました。
学生たちの提案は、「ミネルパⓇ」の消臭効果を活かした消臭剤の工作キットや、要介護者が自分で貼り付けられるネイルシール、女子高生を主なターゲットにしたお守り型のメッセージカードなどさまざま。独創的なアイデアに企業の方からも驚きの声が上がっていました。
また、商品のデザインだけでなく、実際の販売にむけてSNS等を駆使したマーケティングデータに基づき購入者層を設定し、その層に応じた価格設定や、パッケージデザインも含めた販売イメージまで、商品化に向けた具体的な発表を行いました。
日本製紙株式会社の方からは、価格帯に関する指摘や販売場所の確認など、販売コストも踏まえた実務的な指摘や質問、講評が寄せられ、学生たちが本プレゼンテーションを通じて、更なる気づきや学びを得ている様子がうかがえました。
プロダクトデザイナーやインテリアデザイナーなど、商品開発を志す学生も多いライフクリエイションコースでは、今後も積極的に産学連携授業に取り組み、実践的な学びを通じて、商品企画・提案力が身につく教育を行っていきます。

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