人文学部教員 白井 聡の著書『武器としての「資本論」』が出版されました。本書ではカール・マルクスの名著『資本論』を「なぜ「格差社会」が生まれるのか。」や「なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。」といった現代の視点で読み解き、わかりやすく紹介しています。
ベストセラー『永続敗戦論』『国体論』著者による新しい『資本論』入門です。ぜひお読みください。
書籍名:『武器としての「資本論」』
編者:白井 聡(人文学部教員)
出版社:東洋経済新報社
発売日:2020年4月10日
【目次】
はじめに 生き延びるための「武器」としての『資本論』
第1講 本書はどのような「資本論」入門なのか
第2講 資本主義社会とは? ——万物の「商品化」
第3講 後腐れのない共同体外の原理「無縁」 ——商品の起源
第4講 新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」 ——「包摂」とは何か
第5講 失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」——魂の「包摂」
第6講「人生がつまらない」のはなぜか ——商品化の果ての「消費者」化
第7講 すべては資本の増殖のために ——「剰余価値」
第8講 イノベーションはなぜ人を幸せにしないのか —— 二種類の「剰余価値」
第9講 現代資本主義はどう変化してきたのか ——ポスト・フォーディズムという悪夢
第10講 資本主義はどのようにして始まったのか ——「本源的蓄積」
第11講 引きはがされる私たち ——歴史上の「本源的蓄積」
第12講 「みんなで豊かに」はなれない時代 ——階級闘争の理論と現実
第13講 はじまったものは必ず終わる ——マルクスの階級闘争の理論
第14講 「こんなものが食えるか!」と言えますか? ——階級闘争のアリーナ
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