陶芸コース出身の野田ジャスミンさんによる個展「うつわのサイコメトリー」が開催

芸術学部陶芸コース出身野田ジャスミンさんの個展「うつわのサイコメトリー」が、奈良の郡山城跡で開催されます。

野田さんは、在学中から展覧会や器の出品など精力的に活動を行ってきた、新進気鋭の作家です。「京都精華大学展2019」では、睡蓮の蕾を模した花器のインスタレーション作品を出品し、学長賞を受賞しました。近年は多面性を持つ現代工芸のカタチを明確にすることを目的に、器物作品を通じて「工芸とアート」の関わりについて考察、表現しています。

本展覧会は、奈良県大和郡山市発の現代工芸フェア「ちんゆいそざてぐさ」の企画展として開催。フェアでは、工芸・クラフト部門、食部門、ワークショップ部門があり、審査を通過した100以上の作家・職人が出店します。ぜひご覧ください。

展覧会ステートメント

私たちは誰もが〈うつわ〉というものを見て触れて、それをどのように使うべきか知ることができる。それは生活様式ゆえか、はたまた超次元的なものなのか。本展は、会場内（表現のための美術工芸やfine art）と会場外（主に使える物たち）を対比的に捉えつつも、〈うつわ〉という普遍的な感覚へ問いかけるモチーフで繋げ、現代を生きる私たちの中に眠る、芸術を読む能力を呼び覚ます。１６世紀に建てられた郡山城に準え、同時期の桃山陶を中身とした抹茶碗のモチーフや茶道の総合芸術的空間へのアプローチを行い、それら表現を通じて、その土地に眠る記憶をサイコメトリー（触れてわかる）的に提示する。