学生ブログ

セイカ建築のワークショップってどんな感じ?part1

どうも〜、京都精華大学デザイン学部建築学科2年生の寺岡です。
僕が大学生になってからつくづく思うのが「イベントに積極的に参加すべき!」です。今回のブログでは、なぜ僕がそう思うようになったのかをお話ししますね。
 
2018年11月、建築学科の主催で、岡山県・犬島での応募制ワークショップ(内容は犬島の建築物の整備など)が開催されました。犬島には妹島和世さん(建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞した唯一の日本人女性です!)が手掛けた建築物が多くあります。建築家を志す人間であれば興味をひかれまくる地にいけるんですから、参加しない理由はありません!でも一人だけだとちょっと寂しいので、友だちも誘って応募することに。(実は、友だちと遠くにいけるという遊び感覚的な部分も多少はありました)
見事、応募が通り、ワークショップに参加できることに。ワクワクしながら待った当日、犬島に着くと、まああるわあるわ、垂涎ものの建築物の数々!興奮マックスの僕が特に印象に残ったのが以下の作品たちです!これらの建築には全て妹島さんが関わっています。
 
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まずはこれ!犬島の岩を利用した建築物の途中経過です。現在犬島では新しい建築物をつくるのは条例で禁止されており、この建物は元々あった家屋をリノベーションしています。岩を柱にして支えるなんて発想がすごいですよね。その土地に元々あるものをなくさないで活かすというのは地域住民の方々にとっても嬉しいし、その場所でしかできない建築で唯一無二の存在を生みだすことは素晴らしいと思いました。
 
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次はこれです!この建物は島の休憩所です。注目すべきは屋根にあり、無数の小さな穴があいています。建築学科の先生に聞くと、このように穴があいていると雨が入ってくるため、建築法上屋根とみなされないということでした。そのため、この休憩所は新しい建築物として扱われず、条例の問題をクリアして作ることができました。

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最後に、これはアクリル板でできたドーナツのような形の建築物です。初期案では円形だったそうですが、それだと自立しないので2層構造にして間に板を挟むことで、構造的に丈夫にしたんだとか。層の間には空気がこもってしまうので下に換気のための通風孔が設けられています。
問題が発生してもそれを乗り越えてより魅力的なものを作ってしまうんだから、妹島さんは本当に凄い方です!
 
今の時代だと建築物や作品って、本やインターネットで簡単に見れますよね。でもその場所の雰囲気や地域性など、実際に見に行くことでしか得られない情報もたくさんあります。今回のワークショップでは作った本人の口から話が聞けたので、資料よりも正確な情報を聞くことができました。妹島さんの人柄やその作品を作った理由、その作品に対する思いなどをはかることもできました。だから僕はいろんな所に行っていろんなモノを見ることをおすすめします。
 
まだまだ伝えたいことがありますが、今回はこの辺で終わりたいと思います!僕が「イベントに積極的に参加すべき!」と主張する理由は、実際にアートの現場に訪れ、触れ、身を持って体感することで得るものがあるから、という理由以外にもう一つあり、それはpart2でお話ししたいと思います!ではまた。

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