京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:ウスビ・サコ)では、芸術学部の学生たちが企画し、美術家の札本彩子と祐源紘史が出品する展覧会を開催いたしますのでお知らせいたします。
本展は、現代アートのキュレーションを実践的に学ぶ授業「現代アートプロジェクト演習4」の成果発表として、受講学生たちが企画した展覧会です。
5年目となる今年は、「私たちの身近な『食』の背景にあるユーモラスかつグロテスクな一面と、そこから垣間見える人間の欲望や創造性を改めて見直す」という趣旨で、学生たちが2人の気鋭の美術家を選出。新作を含む約20点を紹介します。
授業では、展覧会テーマの発案から企画書作成、展示スペースや出品作家・作品の選定と交渉、展示構成、広報、展示立会い、運営、記録にいたるまで、展覧会をキュレーションするすべてのプロセスを学生自らで行い、企画を実現するための考え方と方法論を体験的に学んでいきます。
洋画や日本画、版画や立体造形、映像など実技を専攻する学生たちが、社会と芸術をつなぐ行為であるキュレーションを実践することで、アートを客観的に捉え、社会に開かれたものとして考えていく姿勢を身につけます。
■展覧会詳細
展覧会名:「星を見上げるパイ-想像と行為のその先」
出品作家:札本彩子、祐源紘史
会期:2019年1月18日(金)~2月3日(日) 月曜休廊
会場:Gallery PARC (京都市中京区烏帽子屋町502 2F/3F/4F)
開場時間:11:00~19:00 (金曜は20:00まで)
料金:無料
主催:京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会
企画:芦田依那、岡崎和佳奈、新宮歩佳、柴垣めぐみ、安井響栄、長野初美、坂本一登、井上俊介
監修:吉岡恵美子 (京都精華大学芸術学部教員)
協力:Gallery PARC
関連プログラム:①アーティスト・トーク(2019年1月18日 18:30〜19:30)
②「星を見上げるパイ」試食会(2019年2月3日 17:00〜18:00
※ともに予約不要、参加無料。ただし②は先着15名様
■出展作家プロフィールと参考作品画像
札本彩子 Ayako FUDAMOTO
1991年 山口県宇部市生まれ
2014年 京都精華大学芸術学部造形学科卒業
弁当工場での作業経験をもとに、独自の技術で本物の食材を思わせる樹脂粘土製の造形作品を制作する。いかにも食欲をそそる食品サンプルとは異なり、過剰ともいえる集積や連続、妄想的な生々しさは見る者を圧倒し、「食べる」という行為が引き出す想像の力を体感させる。
主な個展は「inside」(2016、KUNSTARZT/京都)、ALLNIGHT HAPS2017前期「日々のたくわえ」#4 lastnightmeal(2017、 HAPS/京都)。主なグループ展は、「京都府新鋭選抜展 2017」(2017、京都文化博物館/京都)、「ウォーホル美術/Warhol Art」(2017、KUNST ARZT/京都)。
現在、京都府在住。
祐源紘史 Hirofumi YUGEN
1979年 岡山県生まれ
2004年 ハノーバー専科大学彫刻科(ドイツ)へ交換留学
2006年 広島市立大学大学院芸術学研究科造形計画修了
身近な素材にキャラクターなどの具体的な形や意味を与えて再構成し、インスタレーションへと発展させた作風を得意とする。近年では、鶏の骨などの残骸を使用して、食に言及した作品を発表。
主な個展は、「PLEASE EAT ME」(2015、アートスペース油亀/ 岡山)、「GHOST IN THE CELLAR」(2017、山中酒店/広島)。主なグループ展は「食と現代美術 part6」(2010、BankART1929/ 横浜)、「ゼロダテ美術展 2016 十周年記念展」(2016、大館食品デパート/秋田)、「かがわ・山なみ芸術祭 2018 AYAGAWA」 (2018、綾川町/香川)。
現在、広島県在住。
■授業風景のご紹介
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