1972年に創設された「日本漫画家協会賞」の、カートゥーン部門大賞に、本学マンガ学部カートゥーンコースの篠原ユキオ教授「HITOKOMART」(自費出版)が輝きました。
コミック部門の大賞は諸星大二郎先生「諸星大二郎劇場」(小学館刊)です。
贈賞式は、6月15日に東京・帝国ホテルにて開催されました。
ちばてつや理事長による手書きの賞状が手渡され、
受賞理由として、
「やっと受賞された!世界に誇れる日本の一コママンガ家!
画力もセンスもまさにこれこそ一コマ漫画の王道!
この賞をきっかけに後に続く人が出ることを期待する」
と紹介されました。
以下、篠原先生からのコメントです。
「自分が多くの描き手の作品審査をする立場となる大学の教員となってからは、自作品をコンペには一切出さないと決めていました。ただ純粋に唯一“漫画家が選ぶ漫画賞”である、この「日本漫画家協会賞」だけは別でした。最後の目標であり最も欲しかったこの賞を、6年間描き続けてきた「HITOKOMART」で受賞し、一コマ漫画のアート作品としてのスタイルが認知された事を嬉しく思います。
一枚の絵から空想を膨らませてもらえるのは一コマ漫画ならではの醍醐味です。
今後、一コマ漫画が商業的にも成立し、若い人も続いてくれればと願っています。
そして、卒業生、在学生の皆さんからも受賞者が出てくれることを楽しみにしています。
ボケないためにも次の目標を決めなくては・・「ニューヨーカー」の表紙漫画連載で海外進出でも挑戦するかな・・などと勝手に考えているこの頃です。」