“瑞々しい才能が放つ、ひと夏の鮮烈な青春譚!”
~彼女を描きたい。ある夏の日、少年は傷だらけの少女に心奪われる~
ビックコミックスペリオール24号「新人祭り特別読切」において、作品『ブラック アンド ブルー』でデビューをはたしたのは、ストーリーマンガコース4年生の渡邊夢己さん。
「闇雲に読者に受けそうなフィクションを考えるのではなく、自分の実体験から作品を生み出してみよう」。渡邊さんにそうアドバイスしたのは、『神童』『マエストロ』など、マンガ家としても活躍する教員のさそうあきら。
そこで渡邊さんは今回、人間のいやな部分や、フェチと言うべき部分も含めてどう描くかに、正面から向き合いました。また、自身としては珍しく、男の子を主人公にするというチャレンジにも取り組みました。
元々、プロットをしっかり構築してから作画を考えてきた渡邊さんですが、ストーリーマンガコースの授業である「シナリオ技法」、「さそうゼミ」での個別のアドバイス、さらにはプロマンガ家のもとで仕事を体験する「インターンシップ」など、今回の作品制作におおいに役立ったと語ってくれました。さらには、所属する同人誌サークルの友人たちがベタ塗りを手伝ってくれたり、意見を言ってくれたりと、大学でのさまざまな体験や環境が作品につながったようです。
「今後は、登場人物をもっと増やしたり、背景等しっかり描き込むなど、まだまだやりたい事があります。今も次のプロットもじっくり考えているところです」と、次作に向けて意欲を語ったくれた渡邊さん。今後をご期待ください。