受賞・出版等

名誉教授の竹宮惠子が、「2025年度 文化功労者」として顕彰されました

本学名誉教授でマンガ家の竹宮惠子が、政府が発表する、文化の向上発達に関して特に功績顕著な芸術家等を讃える「2025年度 文化功労者」のひとりとして顕彰されました。
 
1968年に『リンゴの罪』でマンガ家としてプロデビューした竹宮。少年愛をテーマとした『風と木の詩』(1976〜84年)は人間ドラマの傑作として、その後の少女マンガの世界に大きな影響を与えました。代表作となるSFマンガ『地球(テラ)へ…』(1977年~1980年)では「第9回星雲賞コミック部門」(1978年)と「第25回小学館漫画賞」(1979年)を受賞し、「第41回日本漫画家協会賞」(2012年度)では、竹宮の全作品と活動に対して文部科学大臣賞を受賞しました。
本学には、マンガ学科を開設した2000年より専任教員として教壇に立ち、マンガ教育に従事。多くの学生を指導しながら、2008年にマンガ学部長、そして2014年に学長へ就任しました。学長を満期退任後の2018年に大学院マンガ研究科長、全学研究機構国際マンガ研究センター長に就任し、2020年3月に退職する最期までマンガに関わる人材育成に取り組んでいました。
教鞭を執る傍ら、退色等劣化しやすいデリケートなマンガ原稿の保存と公開を両立させるため、京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センターと共同で、精巧な複製原画を研究・制作する「原画’(ダッシュ)」プロジェクトを2001年より開始。本学を退職後も、展覧会の監修や個展の開催、マンガを後世に伝えるためのプロジェクトなど、精力的に活動を続けています。

「令和7年度 文化功労者」一覧(文部科学省 公式サイト)


本学では、これからも教育研究活動を通じて社会に貢献できるよう、より一層努力してまいります。

竹宮惠子(たけみやけいこ)

1950年徳島県生まれ。
1967年「COM」(虫プロ商事)に『ここのつの友情』を投稿し、月例新人賞に佳作入選。1968年、「週刊マーガレット」(集英社)の新人賞に佳作入選した『リンゴの罪』でデビュー。1976年『風と木の詩』では、少年愛を少女マンガのモチーフとして定着させ、1977年の『地球へ…』は、SFの新たなテーマを提示。1978年「第9回星雲賞コミック部門」、1979年「第25回小学館漫画賞」、2012年「第41回日本漫画家協会賞 文部科学大臣賞」をそれぞれ受賞。
また、少女マンガだけでなく少年マンガや企業マンガなどさまざまなジャンルで活躍。文章では理解しにくい情報をマンガで描く「機能マンガ」や、後世に伝えるために史料性の高い極めて原画に近い複製を制作するプロジェクト「原画’(ダッシュ)」の活動などを行っている。
2014年「紫綬褒章」受章。2018年「平成29年度 京都市芸術振興賞」受賞。2013年から2019年に内閣官房知的財産戦略本部員、2015年から2017年に中央教育審議会委員。2000年に本学教員となり、2008年マンガ学部長、2014年学長に就任。2020年3月で退任し、同年4月に本学名誉教授称号を授与。

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