受賞・出版等

洋画専攻4年生の中村琴梨さんが、ルネサス エレクトロニクス社の壁画プロジェクトの制作者に選出

作品サイズ約2000×6000mm
芸術学部洋画専攻4年生の中村琴梨さんが、ルネサス エレクトロニクス株式会社の壁画プロジェクトにおいて制作者に選出されました。
 
本プロジェクトは、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)が発足されてから2025年で15周年となる節目に実施されたもので、グローバルに挑戦し続けるルネサスと、未来に向かって表現を磨き続ける美術系大学に通う学生らの思いを重ね、学生がアーティストとして飛躍するきっかけになることを願って立ち上げられました。ルネサスは、学生アーティストを対象に「Renesas × Rising Artist Program」と称した公募を実施。全国16校から32名の応募があり、厳選なる審査を通過した2名が制作者に選出され、本社である豊洲オフィス(東京都江東区)と武蔵事業所(東京都小平市)の各オフィスで壁画サイズのアート制作に取り組むこととなりました。
  • 独自の技法「影取り」を行う中村さん。植物や都市の影から型紙を作り、その形状を作品に落とし込みます。
  • 一番苦労したと語った「ローラー」
中村さんは豊洲オフィス担当となり、わずか4日間(1日の制作時間は11:00~19:00)で壁画を完成させました。
制作で一番苦労したことは「ローラーの扱い」と語る中村さん。「とても繊細で、少しの迷いや集中力の乱れがすぐに作品に現れてしまう。腕の動かし方ひとつで色の重なり方が変わるので、常に緊張感を持って取り組んでいました」と振り返りました。


中村さんは、完成した作品に対して、「半導体が目に見えないヒーローであるように、この作品では“見えているけれど見えていないもの”を表現しました。行き詰まった時や苦しい時、少し足を止めて、そんな世界と触れ合えるような作品になれば嬉しい」と語り、「このようなプロジェクトに参加したのは初めてで大変なこともたくさんあったが、人のために作品を制作することの充実感を強く感じ、楽しかった」とプロジェクトに参加した感想を述べました。最後には、今後は個人の創作活動に加え、社会とのつながりを意識した作品づくりを追求していきたいと、これからの制作について意気込みを聞かせてくれました。
中村琴梨さんの、今後のさらなる活躍にぜひご期待ください。

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