受賞・出版等

名誉教授の堤 邦彦による著書『江戸怪談傑作選』の、韓国語版『에도괴담걸작선 』が出版

(『에도괴담걸작선』/ 소명출판)
本学名誉教授で江戸時代の怪談研究を専門とする堤 邦彦による著書『現代語で読む「江戸怪談」傑作選』の韓国語版『에도괴담걸작선(江戸怪談傑作選)』が、2025年6月30日に韓国の出版社소명출판(ソミョン出版)より刊行されました。
 
本書の韓国語翻訳は、本学芸術研究科修了生であり、現在は平安女学院大学の教員として日韓の怪談や妖怪の視覚イメージの比較研究を行うパク ミギョン氏が担当しています。
 
『江戸怪談傑作選』は、江戸時代に発表された『諸国百物語』『伽婢子』『因果物語』などの怪談を収録し、江戸時代の庶民文化や価値観を背景に、現代の読者にとって読みやすい形で紹介した書籍です。2008年に日本で祥伝社から出版された本書が今回、パク ミギョン氏よる翻訳を経て、韓国語版として新たに出版されました。

本書は、江戸の時代に語り継がれた怪談を通じて、当時の文化や価値観、そして恐怖や不思議への想像力を現代の読者にも伝える一冊です。韓国語版として新たに登場した『에도괴담걸작선』をぜひお手に取っていただき、江戸怪談の奥深い世界に触れてみてください。

 
— 目次 —
第1章 怖ろしきは女の「嫉姑」(屍の背に乗る男、妻と愛人 ほか)
第2章 連鎖する不幸—名家の崩壊と荒屋敷の謎(最期の一念、桶狭間の合戦秘話 ほか)
第3章 悲哀に満ちた物語—夫と妻、母と子そして恋人たち(おしどり夫婦、女人蛇体 ほか)
第4章 人が「異界」と接するとき(平家怨霊と琵琶法師、箱根の地獄 ほか)
第5章 因果応報—悪事が身に祟る(屍に宿った悪業、湖上の逃亡者 ほか)
 
 
著書情報
タイトル(日本語版): 『現代語で読む「江戸怪談」傑作選』
タイトル(韓国語版): 『에도괴담걸작선
日本語版初版発行: 2008年8月5日(祥伝社)
韓国語版発行: 2025年6月30日(소명출판)
著者:堤 邦彦(京都精華大学名誉教授)
翻訳者: パク ミギョン(本学芸術研究科修了生、平安女学院大学准教授)
 

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