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アニメーションコース2年生の授業「演出クラス」に、アニメーション監督の大地丙太郎さんがゲスト講師として登壇

マンガ学部アニメーションコース2年生の授業「演出クラス」に、アニメーション監督で演出家の大地丙太郎さんが、ゲスト講師として登壇くださいました。
 
この授業は、より高度な画力、アニメート能力を身につけ、演出の基礎を学ぶ事を目的に開講されているもので、アニメーションコース教員の遊佐かずしげ間﨑 渓が担当しています。
ゲスト講師の大地さんは、1994年『赤ずきんチャチャ』での演出で注目をあび、1995年に『ナースエンジェルりりかSOS』で監督デビュー。その後もさまざまな作品に携わり、1998年より放映が続いている『おじゃる丸』など、現在もアニメーション業界の第一線で活躍されています。
授業では、大地さんがこれまでどのような人生を歩んでこられたのか。時折、当時から大切に保管されていた思い出の品や音源、映像などを学生に見せながら、幼少期から現在に至るまでのお話を丁寧にしてくださいました。
さまざまなことに興味を持ち、夢を抱いた学生時代。マンガ家、落語家の「間」、時代劇、俳優、写真家など。監督は、そのすべてが「不思議とアニメーションの仕事に繋がっていた」と説明くださいました。

また、現在の大地さんによる「フリー演出家の三カ条」も発表くださり、アニメーションを生業とする覚悟や責任についても、包み隠さずお話くださいました。
授業は以前より親交があり、『おじゃる丸』でともに作品制作を行っている遊佐との掛け合いによって、終始穏やかな空気のなかで進みました。

質疑応答の時間もひとつずつ丁寧に対応くださり、「アニメが何なのかわからなくなった。監督にとってアニメとはなんですか」と悩みを打ち明けた学生に対し、「アニメーションとは…なんだろうね。でもアニメーションは絵が動く。それだけで楽しい。自分の絵が動いた感動は、いまでも忘れられない」と、幼い日に衝撃を受けたというギャグマンガの話をされた時と同じ笑顔で答えてくださいました。
(アニメーション教員の遊佐と、大地さん)
たくさんの人が関わるアニメーション業界。「みんな頑張っている。だから、そんなときには褒めてあげよう」。この言葉がとても印象的な授業となりました。学生には、「何事にも興味を持ち、挑戦することの意味」が伝わったのではないでしょうか。
 
大地さん、貴重なお話をたくさんお聞かせくださりありがとうございました。

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