読み物

マンガ学部アニメーションコースの授業に、声優の茅野愛衣さんがゲスト講師として登壇

2022年5月30日、マンガ学部アニメーションコース3年生の授業「ポストプロダクション実習」に、声優の茅野愛衣さんをゲスト講師としてお招きして、質疑応答やアフレコデモンストレーションを実施しました。
 
この授業は、作品制作に必要となる音響知識や技術を学び、それを活用する力を身につけることを目的に開講されているもので、アニメーションコース教員の若林和弘川辺真司が担当しています。
ゲスト講師の茅野さんは、テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』(2011年)のメインヒロイン「めんま」役でデビューし、最新作『デリシャスパーティ♡プリキュア』(2022年)では怪盗ブンドル団「ジェントルー」役を務めるなど、数々の話題作で主要な登場人物として出演する声優です。さらにアルバムリリースや、2020年では公式YouTubeを開設するなど、多方面で活躍されています。
アニメーションコース教員の若林とは、2021年7月から放映されたテレビアニメ『ヴァニタスの手記』にて、音響監督と、登場人物「ドミニク・ド・サド」の声優として、ともに作品制作を行われました。
授業は、若林によるインタビュー形式で進行。茅野さんがこの業界を志したきっかけや仕事の楽しさ、つらさ、心構えなど、若林の質問に対して、丁寧にお答えくださいました。
出演作を例にあげながら、「声優は1日に何人にもの役を演じることがあって、気持ちの切り替えが難しい日もある」と説明する茅野さんに、それぞれのキャラクターの声を想像している様子で頷く学生も。話題は、茅野さんと若林が参加していた作品の録音現場での裏話にまで広がり、以前より親交がある2人の掛け合いにより終始穏やかな空気のなかで授業が進みました。
声優をめざすきっかけとなった、アニメーション作品の劇場版に参加したことで、夢を叶えることができたと感じた茅野さんは、「好きなものをたくさん見つけて、発信しておくといい。夢と仕事が繋がることがある」と、学生たちにエールを送りました。
その後、音響スタジオを使用して、茅野さんと一緒にアフレコ体験を行いました。
茅野さんが出演された作品のワンシーンを使用し、学生たちと茅野さんでアフレコに挑戦。動きに合わせたセリフ回しや、笑い声やすすり泣きの発声の難しさに、学生たちははじめ戸惑っていましたが、茅野さんからマイクに対する立ち位置の説明やあたたかい励ましを受け、また、若林からの「アニメーションのセリフは、通常の会話より多少ゆっくり話してみると伝わりやすいよ」などの具体的なアドバイスを受けるうちに、リラックスして発声できている様子が見られました。

また、収録後は、『千と千尋の神隠し』など数々のアニメーション作品の音響監督を務めた若林が、その場で整音や仕上げの作業を行い、上映まで行いました。
若林は、アニメーションの音響に対して、「一つ一つのパーツのクオリティももちろん重要だが、音響と映像が上手く組み合わさることによって作品に奥行きが生まれていく」と説明。今回の体験を通じて、学生たちは音響の重要性をさらに実感した様子でメモを取りながら聴講していました。
休み時間には、茅野さんのもとに学生たちが集まり、過去の出演作や好きな作品について感動を伝えたり、アニメーション制作の仕事について質問する姿が見られました。

茅野さん、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

SHARE