このたび、公開トークイベント「アセンブリーアワー講演会」に、美学者の伊藤亜紗氏をお招きし、講演会「あいまいなものこそ面白い〜多様性のためのリベラルアーツ〜」を行います。
京都精華大学 アセンブリアワー講演会
「あいまいなものこそ面白い〜多様性のためのリベラルアーツ〜」
講 師:伊藤亜紗氏(美学者)
開催日時:2021年12月9日(木)16:20~17:50
会 場:オンラインのみで聴講が可能です。
聴講には事前申込が必要です(視聴無料)
男性と女性、理系と文系、人間と機械、生と死…。世の中にはさまざまな「区別」があります。でも、本当に世界はそんなに簡単に分けられるのでしょうか。むしろ分けられないあいまいな部分にこそ、私たちがふだん感じているもやもやがつまっているのではないでしょうか。
この講演会では、人間の五感のなかでももっともあいまいだと言われる「触覚」について考えます。人間が得る情報の多くは視覚から入ってくると言われますが、それは視覚にしばられているとも言えます。触覚について考えることで、少し視覚から離れてみましょう。そうすることで、自分の中にある意外な顔に気づくことができたり、別の人間関係の結び方を発見したりできるはずです。そして、そのような自分の中の多様性に気づくことこそ、「人を自由にする技」としてのリベラルアーツに通じていきます。
京都精華大学はリベラルアーツを「自己を確立し、他者と協働しながら社会を建設、運営していくための技法」と定め、「リベラルアーツの大学」というビジョンを掲げています。また、2016年には「ダイバーシティ推進宣言」を行い、「多様なキャンパス構成員が人間の多様さに触れる機会を設けること」を重視しています。
「リベラルアーツ」と「ダイバーシティ」、この2点を探究していくと実はとても深く繋がっていて、それぞれがそれぞれを支え合っているかもしれない。
この機会に伊藤亜紗さんと一緒に、「リベラルアーツ」と「ダイバーシティ」を考えてみませんか。
※伊藤亜紗さんの著作である下記3冊をお読みいただくと、今回の講演の理解がさらに深まります。
『手の倫理』(講談社選書メチエ)
『どもる体』(医学書院)
『記憶する体』(春秋社)
(3冊とも本学情報館に所蔵しています)
※伊藤亜紗さんはオンラインでの出演となります。
登壇者プロフィール:伊藤亜紗(美学者/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
いとう・あさ〇東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。MIT客員研究員(2019)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017、第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、第42回サントリー学芸賞受賞。
2021年度後期アセンブリーアワー講演会
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