このたび京都精華大学では、音楽家の坂本龍一氏をお招きし、本学学長のウスビ・サコとの、オンライン対談講演会を開催します。
2020年は、人間の尊厳や社会のあり方について、これまでにない劇的な変化や議論のうねりが国内外で様々な形で生じた1年間でした。アフリカにルーツを持ち、表現・リベラルアーツ・グローバルを教育の中心に掲げる京都精華大学の学長ウスビ・サコと、音楽家としてNYを拠点に世界的な表現活動を続けながら社会にメッセージを発信している坂本龍一氏が、「人間・差別・表現」をキーワードに今日の世界と日本をひもとき、「表現」と「自由」について語ります。
岡本清一記念講座とは…京都精華大学の初代学長である岡本清一が掲げた教育理念「新しい人類史に対して責任を負い、日本と世界に尽くそうとする人間の形成」を検証し、未来に継承することを目的とした公開講座です。2008年から継続的に実施しています。
【岡本清一記念講座】 「分断は止められるか -いま、表現と自由を考える-」
講 師:坂本龍一氏(音楽家)、ウスビ・サコ(京都精華大学学長)
開催日時:2020年12月19日(土曜日)11:00AM~12:30PM
本講座はオンラインで実施します。ご視聴にはご予約が必要です(視聴無料)。
本講演会の申込受付期間は終了いたしました。
沢山のお申込みをいただきありがとうございました。
講演者プロフィール
坂本龍一 / Ryuichi Sakamoto
1952年東京生まれ。
1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YELLOW MAGIC ORCHESTRA (YMO)』を結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督作品)で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』(ベルナルド・ベルトリッチ監督作品)の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。
環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発支持を表明、また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。
2013年に山口情報芸術センター(YCAM) 10周年事業のアーティスティック・ディレクター、2014年に札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターに就任、2018年にはソウル(韓国)に完成したアートスペース「piknic」において複数のサウンドインスタレーション作品を展示した「Life, Life」展を開催し6万人以上を動員するなど、アート界への越境も積極的に行っている。
2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが、2015年、山田洋次監督作品「母と暮せば」とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品「レヴェナント:蘇えりし者」の音楽制作で復帰を果した。2017年春には8年ぶりとなるソロアルバム「async」を、同年末よりICC(東京)において新作のインスタレーション「IS YOUR TIME」を発表。
その後も多数の映画音楽制作を手掛けるなどハイペースの活動がつづいている。
ウスビ・サコ / Oussouby Sacko
京都精華大学学長。マリ共和国で生まれ、中国・北京語言大学、南京東南大学を経て来日。2001年より本学教員。バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガル。『空間人類学』をテーマに、学生とともに京都で各家庭の打ち水の範囲と近隣との友好度の関係を調査したり、マリの共同住居のライフスタイルを探るなど、国や地域によって異なる環境やコミュニティと空間のリアルな関係を研究。暮らしの身近な視点から、多様な価値観を認めあう社会のありかたを提唱している。
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