2016年度「京都の伝統美術工芸」講座

「京都の伝統美術工芸」講座では、京都の伝統美術・工芸に関する研究者や作家、職人、デザイナー等、毎回異なる分野の講師が、各々の専門テーマで講演を行います。この授業は公開講座として、また大学コンソーシアム京都の単位互換科目として、広く市民の方々や他大学の学生方にも開かれた講座です。

※学外一般の方が、本講座の聴講を希望される場合は、特に申込手続き・聴講料等は不要です。聴講ご希望講座の当日13:00までに会場となる教室（黎明館L-101）まで直接お越しください
※大学コンソーシアム京都の単位互換科目としての受講を希望される方は、年度初めの定められた期日までに大学コンソーシアム京都までお申込みください

日程	講座名	講師
4月14日（木）	京都の伝統美術工芸1 講座ガイダンス～京都工芸の特質	佐藤敬二・河村源三・上野真知子 （本学教員）
4月21日（木）	今を生きる京町家	小島冨佐江 氏 （京町家再生研究会 理事長）
4月28日（木）	文学と伝統工芸について	小林一彦 氏 （京都産業大学 日本文化研究所所長）
5月12日（木）	茶の湯釜の制作と鑑賞	大西清右衛門 氏 （千家十職釜師 十六代・大西清右衛門美術館館長）
5月19日（木）	世界の中の漆工芸 過去～現在～未来	岡田紫峰 （漆芸工房・漆芸修復所 紫雲 主宰）
5月26日（木）	伝統とは何か-竹久夢二、「工芸」のハイブリディズム（異種交配性）	岩城見一 氏 （京都大学名誉教授・元京都国立近代美術館館長）
6月2日（木）	メディアから見た京都文化と伝統産業	吉澤健吉 氏 （京都産業大学 文化学部 教授）
6月9日（木）	藍の青	福本潮子 氏（藍染色作家）
6月16日（木）	京人形・作り伝えること	面屋庄甫 氏（京人形司）
6月23日（木）	都と香り	畑 正高 氏（香老舗松榮堂主人）
6月30日（木）	祗園祭と渡来染織品について	吉田孝次郎 氏 （祗園祭山鉾連合会 顧問）
7月7日（木）	京菓子いろいろ	山口富藏 氏 （株式会社末富 取締役社長）
7月14日（木）	表具について～伝統を守るために	岡岩太郎 氏 （株式会社岡墨光堂 代表取締役）
7月28日（木）	伝統産業の活性化とマーケティング	若林靖永 氏 （京都大学経営管理大学院 教授）

日程	講座名	講師
10月6日（木）	京都の伝統美術工芸2 講座ガイダンス～これからの伝統工芸	佐藤敬二・河村源三・上野真知子 （本学教員）
10月13日（木）	和のデザインと継承～京の友禅文様	今井淳裕 氏 （株式会社千總 製作本部課長 商品開発プロデューサー）
10月20日（木）	友禅染～技術と造形的試行	森口邦彦 氏 （染色家 重要無形文化財「友禅」保持者）
10月27日（木）	和紙について～製紙現場から	林 伸次 氏 （黒谷和紙協同組合 紙漉職人）
11月10日（木）	伝統文化再生の産業化にむけて	澤野道玄 氏 （株式会社さわの道玄 取締役会長）
11月17日（木）	京商家杉本家に伝わる京の食文化～食器と土蔵～	杉本節子 氏 （料理研究家・公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会常務理事兼事務局長）
11月24日（木）	木桶をめぐる昔、今、そして未来へ	中川周士 氏（中川木工芸 比良工房 主宰）
12月1日（木）	輝けるきもの美	田畑喜八 （社団法人日本染織作家協会理事長）
12月8日（木）	ギャラリートーク、2017年度『京都の伝統産業実習ガイダンス』 （履修希望の本学学生は出席のこと）	佐藤敬二・河村源三・上野真知子 （本学教員）
12月15日（木）	金箔の姿～西陣の金箔屋の仕事	野口 康 氏（箔屋野口 四代目当主）
12月22日（木）	仏像に聴く	江里康慧 氏（平安仏所 仏師）
1月5日（木）	空間と生け花	笹岡隆甫 氏（未生流笹岡家元）
1月12日（木）	日本の伝統色と京都の風土	吉岡幸雄 氏（天然染料染織史家）
1月19日（木）	京唐紙について	千田誠次 氏 （株式会社唐長 十二代目当主）
1月26日（木）	これからの伝統工芸とデザイン	金谷 勉 氏 （有限会社セメントプロデュースデザイン代表取締役・プロデューサー）

2年次または3年次にこの講座を履修した学生は、3年次または4年次に学外で実践的な勉強をする「京都の伝統産業実習」を履修することができます。

長い歴史につちかわれた京都の伝統工芸を、伝統と革新が激しく交差する企業の現場で学びます。歴史的に蓄積された文化とその環境に直接触れる体験を通じて、伝統工芸や各産業への興味と理解を深めるとともに、この分野での創造的発展に貢献できる人材の育成を目指します。