在学生・卒業生

洋画専攻卒業生の津村侑希さんが参加する展覧会「空が落ちてくる | The Falling Sky」が開催


芸術学部洋画専攻卒業生の津村侑希さんが参加する展覧会「空が落ちてくる | The Falling Sky」が、京都市東山区の「monade contemporary | 単子現代」で開催されます。ぜひご覧ください。


展覧会ステートメント

monade contemporary | 単子現代では、津村侑希、福本浩子、Ralo Mayer(ラロ・マイヤー)、Ryts Monet(リッツ・モネ)による「空が落ちてくる | The Falling Sky」展を開催します。
 
空は自由の象徴として古代より憧れの対象となり、空へと向かう塔は権力への意思として人々によって建造されるとともに墓碑としても崇められてきました。本展では、津村による映像作品およびペインティング作品、福本によるインスタレーション作品、Mayerによる映像作品、Monetによるインスタレーション作品および写真作品とともに、空と塔などにつながるモチーフから想起される自由と繁栄、そして権力をめぐる今日的な風景の諸相を探ります。
 
訪れたことはないがなぜか惹かれる異国の風景を主題として扱ってきた津村侑希は、遠ざかる境界線を追いかける一人称視点の映像作品、規定しようのない曖昧さを表象する防波堤の絵画作品とともに、世界にあることの無根拠性と流動性を露呈させます。
 
印刷物(紙)というメディア(マテリアル)を媒介として情報の物質性や社会的な影響について考察する福本浩子は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説に登場する「La Bibliothèque de Babel」(バベルの図書館)に着想を得て印刷物を溶かしてブロックにしたものを積み重ねて塔として出現させます。
 
演劇的な手法を取り入れたパフォーマティブなリサーチに基づいて宇宙探査などの文化史を探究するRalo Mayerは、地球に近い雲や嵐、大気などの幻想的な変化や劇的な天候や気象現象を映し出す映像作品とともに、異星の世界における原初的な生命の発生を予感させます。
 
人々の歴史やイデオロギーの様相を日常的なマテリアルをとおして表現してきたRyts Monetは、宇宙開発のノスタルジーを感じさせる切手、世界各国のオベリスクが描かれたハガキ、共産党宣言のスローガンを変奏するネオンの写真などの作品とともに、ユートピア的な連帯の不/可能性を暗示します。
 
空が落ちてくるとき、あるいは想像力を飛翔させる世界が失われようとする前に、人々はどのようなオルタナティブを新たにつくることができるのでしょうか。空と塔の間に拡がる、自由を賭けた抵抗の連帯にご参加ください。

  • 日程

    2024年11月23日(土)~12月8日(日)
    木・金・土・日 オープン

  • 時間

    14:00~19:00 

  • 会場

    〒605-0829 京都府京都市東山区月見町10-2 八坂ビル地下1階 奥左入ル 2号室
    + ことばを食べるカフェ みずうみ
    ※併設のカフェもお楽しみいただけます
  • 出演・出展者

    津村侑希(芸術学部洋画専攻 卒業)
    ほか

  • 予約

    不要

関連イベント

アーティスト・トーク

開催日程:2024年12月7日(土)
開催時間:18:00~19:00
登壇者:津村侑希、福本浩子
※ワンドリンクオーダー

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
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※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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