芸術研究科前期博士課程芸術専攻 修了生の上田 良さん、芸術研究科後期博士課程芸術専攻 出身の迫 鉄平さん、芸術学部版画専攻 非常勤講師の加納俊輔の3名からなるアーティストグループ「THE COPY TRAVELERS」による映像作品《THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ》が、KAAT神奈川芸術劇場エントランスで上映されています。
KAAT神奈川芸術劇場で2015年より続けられているこの映像プロジェクトは、気鋭の現代アーティストによる様々な映像作品を上映し、エントランスに広がる巨大映像を通して、アートを体感することができるプロジェクトです。
「THE COPY TRAVELERS」は、写真や印刷物など、それぞれが集めたイメージをコピー機やスキャナ、カメラといったツールを用いて組み合わせるなど、「複製」や「コラージュ」という多様な手法で作品を制作されています。京都を活動拠点に、個展の開催、多数の展覧会への参加など、個人の活動と平行しながらグループとしても精力的に作品を発表しています。
今回上映される《THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ》は、身の回りに溢れているものたちがコピーされ、横浜の風景とコラージュされていく映像作品です。ぜひご覧ください。
ステートメント
《THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ》2024年 シングルチャンネルHDビデオ 22‘04“
クロマキー合成とは、特定の色の成分から映像の一部を透明にしてそこに異なる映像を合成する技術である。背景色にグリーンが使用されることが多いのは、人物と補色関係にあるグリーンを用いることで合成の精度が上がるためである。本作〈THE COPY TRAVELERSのグリーン・ライト・ヨコハマ〉はこのクロマキー合成を用いた映像作品である。
グリーンの紙が敷かれた作業台の上には、たくさんの印刷物や馬のフィギュア、木片や将棋の駒、ロープなどが雑多にぶちまけられている。まるで波によって打ち上げられた漂流物のようなそれらが、作業台に敷かれたグリーン(クロマ)の力によって、ある一定の場所に停留することなく、様々な空間や時間へと移動していく。
目の前にある印刷物やモチーフの数々が横浜の風景と出会うことで「海辺」に打ち捨てられたもののように見えたり、「中華街」の看板のようになったりする。横浜の風景と作業台の上のモチーフたちが混じり合うことで全く違った風景が現れるのである。
「歩いても歩いても 小舟のように」風景の中で揺れる漂流物。グリーンの力を借りて見たことのないヨコハマの街を照らし出したいと思う。
THE COPY TRAVELERS
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日程
2024年6月24日(月)~8月下旬
会期中無休 -
時間
10:00~18:00
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会場
KAAT神奈川芸術劇場
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町281 -
出演・出展者
◆アーティストグループ「THE COPY TRAVELERS」
上田 良(芸術学部版画コース 卒業 / 芸術研究科博士前期課程芸術専攻 修了)
迫 鉄平(芸術学部版画コース 卒業 / 芸術研究科博士後期課程芸術専攻 単位取得満期退学)
加納俊輔(美術家 / 芸術学部版画専攻 非常勤講師) -
予約
不要
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料金
無料
関連イベント
解説トーク
作家・キュレーターによる解説トークが開催されます。
開催日時:2024年7月21日(日)16:00~16:40
開催会場:KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム3階
開催会場:KAAT神奈川芸術劇場 アトリウム3階
出演者:【作家】THE COPY TRAVELERS(加納 俊輔 / 迫 鉄平 / 上田 良)
【キュレーター】中野仁詞
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