芸術学部4年生の菱田歩美さんによる個展「柔らかなくたびれ」が、本学サテライトスペースkara-Sで開催

壁が自然によって野晒しとなり層が次第に剥がれ落ちながら朽ちていく様子を見て、人為的に作られたものは自然現象や時の経過によっていずれ風化し消失していくのだと思うようになった。ジャンク品にあるようなヒビや染み、年季が入っている様子、くしゃくしゃの紙など、命が宿ってるわけではないのにどこか味わいがあって温かみや人間味を感じ惹かれるときがある。それらを見た時､人はモノを通して何らかの記憶や思いを馳せるのかもしれない。

日常で見かけたくたびれたモノの面影を辿りながら制作しました。