芸術学部洋画コース卒業生のSoh Souenさんによる個展「Your Body is the Shoreline」が、東京都新宿区の√K Contemporaryで開催されます。
本展覧会は、パフォーマンスを中心とした企画展で、15台のモニターに映し出されるお臍と呼吸音で構成されるインスタレーション作品《Bellybutton and Breathing — お臍と呼吸》や、身体性をテーマとした絵画作品が展示されます。
9月22日からは、生命の象徴としての「卵」を「身体」で落とさぬように支え続けるパフォーマンス《Eggsercise》が、毎日実施されます。展示作品とあわせて、ぜひご参加ください。
またオープニングでは、オランダ在住のアーティストで、本学に交換留学の経験があるSara Milioさんを招いたパフォーマンス《The Egg》が予定されています。
「身体」と「わたし」をテーマとして新たな表現に挑み続けるSoh Souenさんの世界観をぜひご覧ください。
アーティストステートメント
Your Body is the Shoreline
わたしたちの身体はどうしてこんな形をしているのでしょう?
どうしてわたしたちは傷つきやすい身体で生きていくのでしょう?
大切な物を守るため身体を使うとはどういうことでしょう?
そもそもわたしや身体ってなんでしょう?
わたしの制作の根底には、いつもこのような問いが横たわっています。
お臍、呼吸、卵といった生命と深く関わりのある物や事象を扱った作品で構成される本展では、普段わたしたちが「わたし」や「身体」と呼んでいるものにまつわる疑問から出発し、作家や鑑賞者の身体を介しながらわたしたちの「生」について考察します。
身体を有する「個」として生きることを前提とする現代の社会において、「わたしの身体はわたしのもの」という考えは(ジェンダー、階級などにおける)様々な闘争のもと確立されてきました。
そうした進歩とはうらはらに、「自分自身」という言葉に代表されるような「わたし=身体」という前提は、無数の他者性に満ちた身体という枠組みを、自己により完全にコントロール可能であるという幻想を生むに加え、他者と区別することで生まれる「わたし」という確固たる線引きは個人主義や孤独、大きな分断と背中合わせとなる危険性ももたらします。
本展が、上に述べた人類の革命の歴史に敬意を払いつつ、身体というわたしから近くて遠い場を探求する様々な実践を通して、生きることがもたらす傷やジレンマを眼差し、解きほぐしていく機会になることを願っています。
— Soh Souen
-
日程
2023年9月16日(土)~10月14日(土)
※パフォーマンス開催期間:9月16日(土)、9月22日(金)~ 10月14日(土)
-
時間
会場:1~2F(Parformance & Paintings)15:00~19:00
B1F(Installation)11:00~19:00 -
会場
√K Contemporary
〒162-0836 東京都新宿区南町6 -
出演・出展者
Soh Souen(アーティスト / 芸術学部洋画コース 卒業)
Sara Milio(オランダ在住アーティスト) -
予約
不要
関連イベント
パフォーマンス
《The Egg》
開催日時:2023年9月16日(土)15:00~
出演:Sara Milio、Soh Souen
《Eggsercise》
開催日時:2023年9月16日(土)15:00~
出演:Sara Milio、Soh Souen
《Eggsercise》
開催日時:2023年9月22日(金)~ 10月14日(土)15:00~19:00
出演:Soh Souen
出演:Soh Souen
お問い合わせ先 CONTACT
京都精華大学 広報グループ
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp
※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。