学長からメッセージ

京都精華大学の入学試験に合格された皆さん、おめでとうございます。教職員、在学生を代表して皆さんをこころより歓迎いたします。

 

京都精華大学は皆さんを成長させてくれるもっとも重要な「たからもの」を持っています。それは学生や教職員の多様性と、それら大学を構成する人びとの間の交流です。みなさんがこれまで過ごしてきた教育制度の中ではおそらく経験したことのないような、バラエティに富んだ同級生、先輩たち、そしてユニークな経歴と実績を持った教員、職員たちと、皆さんは出会うことになります。

　

皆さんが出会う同級生や先輩、そして教職員は、さまざまな形で自らを表現しています。その表現から皆さんは刺激を受けて強く感動したり、深く考えたり、また心底より驚いたりすることもあるでしょう。皆さん自身も、自己の表現を通じて、他の人に感銘を与えることもあるでしょう。そのような、それぞれの表現がもたらす交流の中で、自分一人の力では到達できないほどの高みにまで成長をとげることができるはずです。人びととの交流を通じて自らが成長していくことは、人間が社会の中で得ることのできるもっとも重要な経験です。皆さんの将来を築くために必要な土台をこの大学生活で身につけてください。

 

本学が立地する京都は、長い歴史を背景とする多様で奥の深い文化を持っています。キャンパスの中やキャンパスの外の市街で、京都の伝統芸能や伝統工芸に触れる機会が数多くあります。古都の文化に触れるという「贅沢」な体験をされますようお勧めします。

 

本学の初代学長は、「大学は学問と教育と深い友情とを発見する場所である。」という言葉を残しています。みなさんが京都精華大学で「学問と教育と深い友情とを発見する」ことができますよう、本学の教職員も全力でサポートしていくつもりです。皆さんの成長と活躍をおおいに期待しています。