文化や価値観が異なる人々がつくる よりよい世界のあり方を考察する

環境問題や経済問題など、地球規模で影響を及ぼす問題を解決するためには、異なる文化的背景を持つ人びとが力を合わせて行動を起こす必要があります。グローバル共生社会専攻では、グローバリゼーションによって可能となった、人種、国籍、性別、経済を超えた個と個のつながりを強め、新しい共生社会のあり方を探求します。そして、空間的・文化的制約を越えて、同じ目標や問題意識を持つ人びとが連帯できる可能性を追求し、これまでになかった解決方法を編み出していきます。

科目PICK UP

  • マイノリティ研究概論

    人が構造的排除や格差から逃れ、他の人々に迎合せずに、ありのままの性を生きるためには、他者・当事者・支援者として、マイノリティとどのように関わっていけばよいでしょう。フィールドワークの方法を学びながら考察していきます。

  • 地球環境学概論1

    地震や洪水などの人々の生活を破壊する自然災害や、地球温暖化や大気・水質汚染などのゆるやかに生活を脅かす自然災害まで、重大な環境課題となっている自然災害を通じて、持続可能な社会とは何かを考えます。

4年間のながれ

  1. 1年次

    FIRST

    海外経験も積みながら 自身の興味を深める

    まだ専攻に所属しない1年次。コミュニケーションを目的とした英語力の強化と、多様な国・地域の文化や歴史についてさまざまな知識を深めると同時に、海外での短期フィールドワークを行います。
    現地で異文化に出会い、経験した驚きや感動をもとに、2年次以降の準備を進めます。

  2. 2年次

    SECOND

    専攻に分かれてテーマを探求

    グローバル共生社会専攻では、ビジネスや国際開発、メディアなど異なる国や地域の人々を結ぶキーワードから学びを深めます。文化を多元的にとらえるための専門的な知識を取得。具体的な事例に対して客観的かつ独自の視点で考察していきます。

  3. 3年次

    THIRD

    研究テーマをもとに、世界各地での海外長期フィールドワークへ

    海外で最長6カ月間の現地調査に取り組みます。帰国後は、現地で集めた情報を整理し活動報告を行います。研究テーマは差別や環境汚染などの国際的な問題のほか、食文化やファッションといった身近な視点からも自由に設定できます。

  4. 4年次

    FOURTH

    卒業研究に取り組み、 現地調査で得た内容を形にする

    3年次までに深めた知識と得てきた経験をもとに、自分の研究してきたテーマを他者に伝わるように論理的に構成し、卒業論文として発表します。

4年間で身につく能力

  • 自分の価値観を持って社会課題を発見する力
  • 不平等をなくす新しい仕組みを創出する力
  • 世界を深く知り、共生できる社会を提案する力

卒業論文のテーマ例

 セネガルと日本の乳幼児教育政策に関する比較
 西アフリカ・イスラーム圏におけるジェンダーについての研究
 アフリカとアジアの環境問題に取り組むローカルNGOの比較研究

卒業後の進路

経験を武器にグローバル社会で活躍する
グローバル化が進む現代では、商社や貿易、観光業から、教育、NGO・NPOなどまで、グローバルな視点での問題発見・解決能力や海外と日本をつなぐ人が求められています。さらに、企業では利益の追求だけではなく社会貢献が新たなキーワードとなっており、ソーシャルビジネスやソーシャルデザインの分野での活躍も期待できます。

 めざせる職業
国際公務員、NPO・NGO 職員、貿易事務、外資系企業(総合職)、国際ボランティアコーディネーター、学校職員、起業家 など

 主な就職先
ソーシャルビジネス関連企業、国際協力機関、NPO・NGO、国際展開する企業(商社・メーカー・外資系企業)、教育機関 など

 充実した就職サポート
京都精華大学では、着実にステップアップできるよう学年別のサポートや、幅広い進路に対応した充実のキャリア支援体制を築いています。
履歴書対策や面接対策など、個別指導も充実しています。

取得できる資格

 高等学校教諭一種免許状(公民)
 中学校教諭一種免許状(社会)
 図書館司書
 博物館学芸員 など

VOICE

  • 仁井 寛人さん在学生

    留学をして語学力をみがき、海外で仕事を探したい。

    海外に興味があり、留学制度のある大学を探していて京都精華大学にたどり着きました。現在は、3年次に行う海外長期フィールドワークに向けて準備を進めているところです。このプログラムの特長は、自分でテーマや行き先を決め、計画をしっかり立ててから現地に飛び込んでいくところ。ゼミでは留学先で何がしたいのか、どのような方法でそのテーマを調査するのかを計画し、それぞれが発表します。自分が所属しているゼミは少人数ですが、ほかのゼミ生がどのような考えを持っているのか、時間をかけて深く知れるのがいいところですね。
    留学先にはフィリピンを選びました。一番の理由は英語力の向上です。いろんな人とコミュニケーションをとって力を伸ばしたいです。研究テーマはまだまだ模索中。物価が安い理由や、食文化などを調査したいと考えています。将来は、なにか好きなことに関連した仕事がしたいです。明確にはまだ決めていませんが、日本と海外を繋ぐような仕事がいいですね。そのためには語学だけでなく、さまざまな知識を身につける必要があります。たくさん冒険をして、将来挑戦したい仕事も見つけたいと考えています。
  • ナン ミャ ケー カイン教員

    アジアからいまの日本を 知り、身近な存在として実感する

    学校で外国の子どもと同じクラスになったことはありませんか? アルバイト先で外国の方と一緒に働いた経験はありませんか?日本にはいろいろな形で発展途上国からやってきた移民がたくさん住んでいます。技能実習生や留学生、外国籍だけど日本で生まれ育ち、外国語が話せない人……。ミャンマー出身の私は留学生として来日し、当初は大学を出たら母国で起業しようと考えていました。ところがミャンマーの発展について勉強するうちに開発経済学と出会い、途上国の複雑な事情がわかってきました。都市部と農村部の「二重経済構造」、農村から都市への労働力の移動、就労や居住の厳しい環境……。日本で研究を続け、現在は外国人労働者をめぐる制度や労働環境を調査し、問題点と改善策を考察しています。
    担当するゼミでは「世界の仲間とともに生きる」ことをめざして、特にアジア諸国のことを学び、議論します。アジアの途上国や移民について学ぶことは今日の日本社会の一部を学ぶことでもあります。日常生活の中で接点を見つけていくと、途上国はそれほど遠い存在ではないことが実感できます。