6. 入学前教育

ADMISSIONS

京都精華大学では、専攻での専門的な学びを支える力、社会で生きていく土台となる力である「3つの基礎力」(教養力・表現力・協働力)に気づいてもらうことを目的とした、入学前教育プログラムを実施しています。
下記の内容を確認して、入学までの学びの準備に取り組んでください。

入学前課題の提出

「Discovery Diary(ディスカバリー・ダイアリー)」の作成

提出日:2023年4月入学後(期日は改めてお知らせします)

各自で、A4サイズ・無地のクロッキー帳やノートを用意して、興味をもったことや発見したことについて、少なくとも5ページ以上記録してください。
記録方法は、メモや絵、調べたものをコピーして貼り付けてスクラップするなど、自由です。感想や感動、発見したことなど、クロッキー帳をどんどん埋めて膨らませましょう。
ページ数は最少を5ページとしますが、積極的な取り組みを期待します。

こんなことを記録してみましょう
自分の好きなもの、立ち止まったショーウィンドー、出会った言葉、興味を持った作家や作品・展覧会、聴いた音楽、見た映画・ドラマ・ビデオ、読んだ本、マンガ、雑誌、気になった新聞記事、疑問や不思議に思ったこと  など
 

学びのおすすめリスト

学びのおすすめリストは、「Discovery Diary(ディスカバリー・ダイアリー)」の参考として、各学部の教員がおすすめする書籍や映画、場所等のリストです。
入学までのあいだに、大学で学びたいこと、自分の関心があることを考えるきっかけとして、ぜひ読書や映画鑑賞、寺社仏閣への訪問などに取り組んでみてください。

国際文化学部

人文学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
ものがたりたちの京都 京都文学入門 京都と文学研究会編 武蔵野書院 京都を舞台にした文学作品に描かれた「京都」の表象(イメージ)を分析した論文集です。例えば、『源氏物語』、三島由紀夫『金閣寺』、川端康成『古都』、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』など古典から近現代までの作品を幅広く取り上げています。京都という「文学」の聖地で「文学」を学ぶ楽しみと喜びを知ってください。
大坂 民衆の近世史 塚田孝 ちくま新書 この本は、江戸時代の大坂を舞台に、男性だけでなく女性にも光を当て、当時を懸命に生きた人びとの生き様を描き出しています。いつの時代も社会の大多数を占めるのは、私たちのような一般の人びとです。そうした人びとの視座から、社会を理解する歴史学を体験してみてください。
社会学入門 見田宗介 岩波新書 今年(2022年)4月に亡くなった日本を代表する社会学者、見田宗介さんが書かれた社会学の入門書です。「当たり前を疑う」という社会研究の基本的な立場を、身近な現象を材料に、わかりやすい言葉で論じています。大学で社会/文化研究を学ぶ前に是非読んで頂きたい1冊です。
忘れられた日本人 宮本常一 岩波文庫 民俗学者の著者が戦前に日本各地を旅して市井の人びとの暮らしぶりや風習、伝承について聞き取りをした内容が収録されています。農村、漁村の生活文化や人間関係、説話など、歴史の表舞台に出ない「普通の人たちの普通の暮らし」が生きた言葉で語られています。現代の文化を考えるうえで、かつて存在した文化を知り、その変遷を考える視点はとても大切です。人間の営みに目を向け、自分の足で情報を収集する著者の姿勢にも注目してください。

おすすめの場所

街の図書館
自分の地元に関わる伝承(昔話)や小説を探してみてください。
 
街一番の本屋
大学生になる準備として「街一番の本屋」をしっかり押さえておきましょう。自分のお気に入りの書店を見つけると学生生活は充実したものになります。例えば京都の丸善(本店)は、梶井基次郎『檸檬』の舞台として有名です。
 地元の郷土資料館・地域の歴史に関する博物館
政治レベルの出来事だけが「歴史」ではありません。日本各地には、地域の地理的・風土的条件にあわせた個性豊かな人びとの営みがあり、その積み重ねこそが地域の「歴史」です。まずは、自分の地元の歴史を学んでみましょう。現在の私たちの日常に繋がる、地域社会の歴史的な歩みを実感してください。
 

グローバルスタディーズ学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
Asia Insight - TV | NHK WORLD-JAPAN Live & Programs - - おすすめの英語番組NHK World-JAPANのAsia Insightをインターネットで見ると英語でアジアの現状を知ることができます。
ミャンマーを知るための60章 田村克己・松田正彦 明石書店 一冊まるまる読まなくても良くて、関心のあるジャンルを選んで10分ぐらいで読める、ところがおすすめです。2021年2月1日のクーデターで情勢が混乱しているミャンマーのことを様々な視点から学べます。
フィールドワーカーズ・ハンドブック 日本文化人類学会監修、鏡味治也、関根康正、橋本和也、森山工(編) 世界思想社 未知の世界を観察し、分析するという、フィールドワークの作法には、身近なところでも実践できることがたくさんあります。
アメリカーナ(上、下) チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著、くぼたのぞみ訳 河出文庫 日本語で読める、アフリカ出身の作家の小説は、意外とたくさんあります。これは、ナイジェリア出身でアメリカ合衆国で暮らす作家の、自伝的要素も含んだ小説です。小説をとおして、まだ知らない世界を想像してみてください。
イスラームの世界観 「移動文化」を考える 片倉もとこ 岩波書店 非常に平易で流麗な文体で書かれた「民族誌」です。タイトルは「移動文化」となっていますが、宗教、ジェンダー、生活と、様々な視点から読める名著です。
栽培植物と農耕の起源 中尾佐助 岩波書店 アフリカ、アジアを知るうえで、植物や気候の基礎知識を持っていることは大変重要です。この本は非常に長く地域研究者の間で読まれている古典で、50年以上が経った今も多くの人に読まれています。

アドバイス

● カイン先生より
1.好みのニュース番組を一つ見ましょう。世の中で何が起きているのかについてアンテナを立てて知るようにすることが大事です。
2.毎日15分ぐらい英語を聞いてほしいです。映画、歌、ニュース、アニメ、ドラマなど内容は好きなものを英語で聞くのです。これを毎日続けると耳が慣れて英語を聞き取れるようになります。
● 中尾先生より
1.世界のニュースをチェックする癖をつけるようにしましょう。
2.そのニュースがどこで起きているのか、世界地図で場所を確認してみましょう。
● 清水先生より
1.身の回りの気になったことをノートでもスマホでも書き留めるようにしましょう。
2.そして、気になったことを「調べる」ことを習慣化しましょう。

メディア表現学部

メディア表現学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
統計学が最強の学問である 西内 啓 ダイヤモンド社 高い山に登ればまわりが良く見えるように、部屋を整理すれば気持ちが明るくなるように,世の中のデータをどう処理したら役に立つかということを、身近な例をもとに面倒な数式を一切使わず読み物として、「なるほど」とうなずけるように書いてあります。統計学はすべての学問分野で使います。続編の「実践編」も、お勧めです。
モノからモノが生まれる ブルーノ・ムナーリ著、萱野有美訳 みすず書房 優れたプロダクト・デザイナーであり、絵本作家でもあり、デザイン教育のイノベーターでもあったブルーノ・ムナーリの著作です。アイデアを生むためには、その「やり方」を知ることだ、ということが明快に語られています。
スペキュラティヴ・デザイン〜問題解決から、問題提起へ A・ダン&F・レイビー著、久保田晃弘監修、千葉敏生訳 ビー・エヌ・エヌ新社 「スペキュラティブ」とは「思索的」という意味。サブタイトルにある通り、「答え」としてのデザインではなく「問いかけ」としてのデザインについての本です。とびきり自由な発想のデザインに勇気づけられたりも。
ホンマタカシの換骨奪胎—やってみてわかった!最新映像リテラシー入門— ホンマタカシ著 新潮社 世の中の名作と呼ばれるものが、どのような技法や制作過程で作られてきたのか考えたことはあるでしょうか? この本では、写真家ホンマタカシが、歴史をふまえながらその表現の基底部=メディアを仔細に読み解き、様々な技法を実験することで、自ら作品を生み出していく試行と思考の過程を垣間見ることができます。メディアに対する視線を養うことができるでしょう。
音律と音階の科学 新装版〜ドレミ…はどのようにして生まれたか 小方 厚 講談社ブルーバックス 1オクターブ上って、なにが上なの? ドと1オクターブ上のドの間はなぜドレミファソラシドと8つに区切られているの? どうしてドとミを一緒に鳴らすと落ち着いて、ミとファだと落ち着かないの? 数学や物理学を通して音と仲良くなる最初の一歩がここにあります。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 ハンス・ロスリング, オーラ・ロスリング, アンナ・ロスリング・ロンランド 著, 上杉 周作 (翻訳), 関 美和 (翻訳) 日経BP ファクトフルネスとは——データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキルを身に付けよう。著者ハンス・ロスリングのTEDでのプレゼンも世界への思い込みが変わります。

おすすめのWEBサイト

メディア表現学部おすすめプレイリスト(YouTube)
音や音響、聴覚や視覚に関係する、入学前に観ておいてほしい動画を集めました(いくつかは映画の予告編です。ぜひ本編のほうも観てみてください)

芸術学部

造形学科

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
美術の物語 E.H.ゴンブリッチ ファイドン社 世界中の美術を志す人々や美術好きの人々が一度は手にする大ベストセラー。図版を見るだけでも楽しい。難点は高くて重いこと。入手も難しいかもしれませんが、手に入れる価値はある。図書館に通って探してみて下さい。
虹の西洋美術史 岡田温司 ちくまプリマー新書 絵に描かれた数々の虹の意味を読み解く西洋美術史の入門書。
めくるめく現代アート 筧菜奈子 フィルムアート社 イラスト満載なので、誰もが楽しく夢中になれる現代アートガイド。
5歳の子どもにできそうでできないアート スージー・ホッジ 東京美術 とにかく図版とデザインが美しいアート入門書。持ってみて、眺めてみて、読んでみて…幸せになれるかも。

おすすめの場所

 たまには日本の仏像を見るのもいいね。
● 広隆寺 半跏思惟像(京都) 
● 六波羅蜜寺 空也上人立像(京都)
● 興福寺 阿修羅像(奈良) 
● 万博公園 太陽の塔(大阪) 
● 国立民俗学博物館(大阪) 
● 国立国際美術館(大阪) 
● 京都市京セラ美術館
● 京都国立近代美術館 
● 京都国立博物館 

アドバイス

美術館やギャラリーへ出かけてみよう。 美術作品を鑑賞し特に気に入った作品や感動した作品をディスカバリー・ダイアリーにイラストを交えて紹介して下さい。感想だけでもOK。

デザイン学部

イラスト学科イラストコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
日本イラストレーション史 美術手帖編集部 美術出版社 日本イラストレーションの歴史を1950年代から現代まで網羅。イラストレーションを通して、日本のポップ・カルチャーの歴史が感じられる1冊。
ぼくの美術帖 原田治 みすず書房 オサムグッズで知られるイラストレーター原田治が、時代もジャンルも超越した美術作家たちを、豊富な知識と揺るぎない美意識で、わかりやすく紹介した「OSAMU版・日本美術史」。アートへの愛が溢れる美術エッセイ。
ぼくの絵本じゃあにぃ 荒井良二 NHK出版新書 大人の常識にしばられず、子どものように自由に考え、描くにはどうすればいいか。絵を描くのに大切な感覚が学べます。
絵本作家になるには 小野明・柴田こずえ ぺりかん社 絵本の現場の紹介に始まり、その歴史から絵本作家として活動するまで、心構えなどを詳しく学べます。500冊以上の絵本・児童書を送り出してきた京都精華大学イラスト学科教員の著書。

おすすめの映画

● 『ある画家の数奇な運命』(監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにした映画。ナチス政権下から激動期のドイツを舞台に芸術の自由と自分だけの表現手法を追い求める芸術家の姿を見つめる。
● 『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』(監督 佐々木芽生)
ニューヨークのアパートで暮らす元郵便局員ハーブと元司書ドロシー。お気に入りの現代アートを約30年間コツコツと買い集めたアート収集家夫婦のドキュメンタリー。
● 『バスキア』(監督 ジュリアン・シュナーベル)
80年代ニューヨークで活躍した画家ジャン=ミシェル・バスキアの生涯を描いた作品。ニューヨークのアートシーンを背景に、バスキアの制作やアンディ・ウォーホルとの交流を描く。
● 『ブリューゲルの動く絵』(監督 レフ・マイェフスキ)
16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲルの作品の中に入り込み、絵画の世界を旅するような感覚を味わえる体感型アートムービー。
 

おすすめの場所

● 京都市京セラ美術館(京都市)
● 
京都国立近代美術館(京都市)
● 京都国立博物館(京都市)
● 国立民俗学博物館(大阪)
 

おすすめの書店

● 恵文社一乗寺店(京都市)
● 
誠光社(京都市)
● 子どもの本専門店メリーゴーランド京都(京都市)

おすすめのWEBサイト

● TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY
一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ(略称:TIS)の公式サイト。第一線で活躍するTIS会員イラストレーターの仕事や展覧会情報を知ることができます。
雑誌『イラストレーション』(玄光社)が運営するイラストレーター検索サイト。約900名のイラストレーターの作品を直感的な操作で検索することができます。
 

アドバイス

落描きでも良いので、毎日手を動かして絵を描くことをしてください。
美術館やギャラリーで作品を観たり、本を手にとって読んでみたり、映画や音楽、ファッションなど、想像力を広げるために様々なものごとから、面白いと感じるものを吸収してください。
 

ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース、デジタルクリエイションコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
アイデアのつくり方 ジェームス・W・ヤング CCCメディアハウス アイデアが生まれる過程を具体的に知る
考える練習をしよう マリリン・バーンズ 左京久代訳 晶文社 考えることは練習できることを知る
絵ときデザイン史 石川マサル・フレア MDNコーポレーション デザイン史の重要な部分だけをわかりやすく解説
日本のグラフィック100年 山形季央 パイインターナショナル 日本のグラフィックデザインを名作の歴史で感じる
デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 3dtotal.com ボーンデジタル 図、ライティング、奥行き、人体表現などの基礎を知る
絵はすぐに上手くならない 成冨ミヲリ 彩流社 絵を描くための思考を知る
ミライの授業 瀧本哲史 講談社 自分の未来をデザインするために過去をしっかり知る

おすすめのWEBサイト

 Colossal 英語サイトですが、海外のアート、デザイン、写真など最新情報が紹介されている
 NEWREEL 今注目すべき映像作品を紹介
● Pinterest 自分の好きな画像を世界中からブックマークするツール
 

おすすめの体験

「小さい遠足」をおすすめします。ご近所、隣の町、ひと駅となりの街など、見知らぬ場所、見落としている場所を未知のデザインと触れる姿勢で訪れてみてほしいです。細やかな観察力が自身のセンスを拡げてくれます。
 

アドバイス

今までは、コンテンツに対して消費者的な受け身な面が大きかったと思いますが、今後はつくり手としての視点を持つことが必要になってきます。自分がそのコンテンツに対して心惹かれる理由、大勢の人が熱狂する理由を常に考えることを心がけてください。
それと同時に社会情勢やトレンド、最新の技術にも常にアンテナを張っていて欲しいと思います。
 

プロダクトデザイン学科プロダクトコミュニケーションコース、ライフクリエイションコース、ファッションコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社
「もの」はどのようにつくられているのか? —プロダクトデザインのプロセス事典 Chris Lefteri オライリージャパン
誰のためのデザイン?(増補・改訂版)—認知科学者のデザイン原論 D.A. ノーマン 新曜社
エモーショナルデザイン—微笑を誘うモノたちのために D.A. ノーマン 新曜社
RE DESIGN—日常の21世紀 原研哉、日本デザインセンター原デザイン研究所 朝日新聞出版
新幹線をデザインする仕事 「スケッチ」で語る仕事の流儀 福田哲夫 SBクリエイティブ
感性ポテンシャル思考法 村田智明 生産性出版
おしょりん 藤岡陽子 ポプラ社

おすすめの場所

 京都市京セラ美術館 
 京都国立近代美術館 
 京都国立博物館
 河井寛次郎記念館
 国立民族学博館
 

アドバイス

暮らしや社会の中で取り扱われる様々なモノやコトを生み出すデザイナーとして、その意味や意義をしっかりと考える必要があります。売れそうな所に向けて物を沢山作って販売するだけの前世紀的な時代ではありません。世の中の出来事、経済などの動向にもしっかりと意識を向けなければデザインの真の力や価値を発揮する事は出来ないと言っても過言ではないと思います。10 年後、20 年後の我々のためにしっかりと考え抜いてデザインする。デザインビジネスの基本だと思いますので、身の回りの些細な事もしっかりと知っておくように心がけてください。

建築学科建築コース

タイトル 編著者 出版社
終末的建築症候群 飯島洋一 パルコ出版
都市彷徨 安藤忠雄 マガジンハウス
陰翳礼讃 谷崎潤一郎 出版会社多数(中央公論社、新潮社、KADOKAWA等)
伽藍が白かったとき ル コルビュジェ 岩波文庫
笑う住宅 石山修武 筑摩書房

おすすめの場所

 地元の美術館、博物館、図書館、寺社仏閣:外観と内部空間を観察しましょう。
 河井寛次郎記念館(京都市東山区)
 北村美術館(京都市上京区)
 角屋(京都市下京区)
 東福寺(京都市東山区)
 京都国立博物館/平成知新館(谷口吉生、京都市東山区)
 京都市京セラ美術館(改修設計:青木淳、西澤徹夫、京都市左京区)
 

おすすめの映画

 『ブレードランナー』(監督リドリー・スコット、美術シド・ミード)
 『未来世紀ブラジル』(監督テリー・ギリアム)
 『マイ アーキテクト ルイス・カーンを探して』(監督ナサニエル・カーン)
 『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』(監督シドニー・ポラック)
 『ノスタルジア』(監督アンドレイ・タルコフスキー)
 

アドバイス

 分野を問わず興味ある事に対して行動を起こしてみよう。(見る、訪ねる、読む、聞く、創る、会うetc...)
 何か時間を忘れるぐらいのコトに没頭してみよう。建築の世界観は全てと繋がっているので何でも良いです。
 新たな発見があるかもしれないと思いながら、外に出て散歩をしてみよう。日頃とは違う何かに気づくかもしれません。

マンガ学部

マンガ学科カートゥーンコース、ストーリーマンガコース、新世代マンガコース、キャラクターデザインコース

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
もいもい 市原淳 ディスカヴァー・トゥエンティワン 「あかちゃん」が選んだあかちゃんのための本。表現の原点を“あかちゃんの視点” から考えてみるきっかけにしてみて下さい。楽しみながら、自分で問いをたてながら、自分の好奇心を育てましょう。
あなたの知らない脳 デイヴィッド・イーグルマン 早川書房 これから経験する新しい大学生活。「“経験する自分” っていったい何だろう?」表現と心理学に興味の ある人には特にオススメの本です。
モルフォ人体デッサン ミシェル・ローリセラ グラフィック社 格好良いポーズを描きたい時、そのために知りたいちょっとした筋肉の付き方をわかりやすく描いている実用書。人体の捻じれなど、直立している絵からでは想像し難い構図を多数載せてくれています。
マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ さそうあきら 双葉社 元京都精華大学マンガ学部教員(在任は2020年まで)による、マンガ創作を志す学生のための、ストーリーの発想法について、マンガ形式で解説した実践的な入門書。
描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 少年ジャンプ編集部 集英社 ジャンプの大ヒット漫画家たちの描きおろしネームやアンケートを収録。漫画を描くときに必ず出てくる疑問から練習法、描けない時の壁の超え方など興味深く解説する入門書です。
驚くほどうまくなる! マンガ背景技法 常野啓 美術出版社 背景など空間を描く技法はマンガやアニメを描く上で避けては通れません。しかしながら、その技法は多分に「数学的」な知識を必要とします。それを簡単に理解できるように解説しているのが本書です。パース技法の基本が勉強できます。
<面白さ>の研究 都留泰作 KADOKAWA 「面白さ」とは何か?「 エンタメの論理」をマンガやマンガを取り巻く映画・アニメ作品を題材に、文化人類学的な考え方も用いながら考察する。

おすすめのWEBサイト

人体を描くための基本が楽しく簡単に学べるサイトです。ノートと鉛筆(またはタブレット)を持って、毎日1 ページずつ描いてみるのも良いでしょう。
画像検索サイト。外国の人も多く使っており、Pixiv に比べると全体的に絵のクオリティが大変良い。デザインや装飾なども見つけやすい。また、絵の描き方を説明しているものが多く出てくるが、大変参考になるものでいっぱい。これだけでも、十分なテキストになります。
 

おすすめの映像

映画館で上映されている作品。できるだけ色々な映画を、映画館で観てみましょう。パソコンでながらで観るのではなく、集中して観ないと学べないものがあります。
 

おすすめの場所

 『卒業・修了制作展』(京都精華大学)
 京都国際マンガミュージアム(京都市)
 おもちゃ映画ミュージアム (京都市)
 

アドバイス

マンガにおいて勉強になるものは本や映画だけではありません。身の回りにあるものや人、出来事全てがマンガのための材料になります。それを記録するためにスケッチブックやネタ帳を常に持ち歩く癖をつけましょう。興味を持ったものは何でもその場で記録しておくことが大事です。スケッチしたり、言葉でメモを取ったりしておきましょう。ディスカバリーダイアリーはいい練習になります。
 

アニメーション学科アニメーションコース

タイトル 編著者 出版社 教員からのコメント
モルフォ人体デッサン ミシェル・ローリセラ グラフィック社 格好良いポーズを描きたい時、そのために知りたいちょっとした筋肉の付き方をわかりやすく描いている実用書。人体の捻じれなど、直立している絵からでは想像し難い構図を多数載せてくれています。
あなたの知らない脳 デイヴィッド・イーグルマン 早川書房 これから経験する新しい大学生活。「“経験する自分” っていったい何だろう?」表現と心理学に興味のある人には特にオススメの本です。
アニメーターズ・サバイバルキット リチャード・ウィリアムズ グラフィック社 アニメーション制作に必要な物の考え方と、そのプロセスの名著。
驚くほどうまくなる! マンガ背景技法 常野啓 美術出版社 背景など空間を描く技法はマンガやアニメを描く上で避けては通れません。しかしながら、その技法は多分に「数学的」な知識を必要とします。それを簡単に理解できるように解説しているのが本書です。パース技法の基本が勉強できます。

おすすめのWEBサイト

人体を描くための基本が楽しく簡単に学べるサイトです。ノートと鉛筆(またはタブレット)を持って、毎日1 ページずつ描いてみるのも良いでしょう。
画像検索サイト。外国の人も多く使っており、Pixiv に比べると全体的に絵のクオリティが大変良い。デザインや装飾なども見つけやすい。また、絵の描き方を説明しているものが多く出てくるが、大変参考になるものでいっぱい。これだけでも、十分なテキストになる。
 

おすすめの映像

 映画館で上映されている作品。できるだけ色々な映画を、映画館で観てみましょう。パソコンでながらで観るのではなく、集中して観ないと学べないものがあります。
 いろいろな国のいろいろな時代のいろいろな実写映画作品。
 例:黒澤明「七人の侍」「用心棒」「乱」、小津安二郎「東京物語」、ウイリアム・ワイラー「ローマの休日」、S・S・ラージャマウリ「バーフバリ」2作、イ・サングン「EXIT」、リチャード・リンクレイター「スクール・オブ・ロック」、ジョン・M・チュウ「Crazy Rich Asians」(日本版タイトル「クレイジーリッチ!」)

 京都精華大学マンガ学部アニメーション学科Youtubeチャンネル 
アニメーション学科学生の過去作品などが集まるセイカアニメの学生作品YouTube ページです。
 

おすすめの場所

 『卒業・修了制作展』(京都精華大学)
 京都国際マンガミュージアム(京都市)
 三鷹の森ジブリ美術館 (東京都)
 おもちゃ映画ミュージアム (京都市)
 

アドバイス

大学での本格的な学習が始まるまでに自分へのインプットを増やしておいて下さい。
おすすめにあげた本やWEBサイト、様々な映画(アニメだけでなく実施作品も!)を見たり、美術館や博物館を訪れたり、あるいは普段は通り過ぎてしまうような駅で降りて、その街を少し散歩してみるというのもよいでしょう。自分の中のインプットが増えればアウトプット(作品の制作など)できる量や幅も自然に増えていくでしょう。

人間環境デザインプログラム

おすすめの本

タイトル 編著者 出版社
コミュニティデザイン—人がつながるしくみをつくる 山崎 亮 学芸出版社
京都の町家を再生する 齋藤 由紀 関西学院大学出版会
人口減少社会のデザイン 広井 良典 東洋経済新報社
人が集まる建築 環境×デザイン×こどもの研究 仙田 満 講談社

人間環境デザインプログラムの学びには、問いたて、観察そして見つけた課題をデザインで解決を考えることがあります。今回、おすすめしたいずれの著書もみんな毎日関わっている環境、社会などに対して意識させられる内容です。一冊を手にとって、自分の周りで何が怒っているかと照らし合わせてみください。

おすすめの場所

 人が集まるところや公園など
 古くなっている家(コミュニティ)などの再生例
 過疎地へ足を運び、人々がどのような生活をしているかを観察
 

アドバイス

自分の周りには何があるの? 普段意識しない、モノ、ヒト、コトを少しでも意識して見てください。そこには複数の学びがあり、複数の課題もあるはずです。この日常の観察を記述することで、人間、つまり自分を取り巻く環境への気づきが生まれます。

 

入学前教育に関する問い合わせ先

京都精華大学 教務チーム
Tel:075-702-5119